元CT選手のジョシュ・カーの娘でCTクオリファイも間近と言われている18歳のシエラ・カーが自身のInstagramで8ヶ月間もライム病と闘っていたことを告白した。
このポストによると2025年1月にフィリピンで開催されたWJCこと『World Junior Championships』の後に症状が出て一時は歩くのも困難になったと語っている。
ライム病はダニによって媒介される細菌感染症。
初期症状はインフルエンザのようだが、放置すると疲労、頭痛や首のこわばり、発疹、不整脈などが現れる可能性がある。
米国疾病予防管理センターによると、毎年およそ47万6,000人がライム病と診断・治療を受けていると推定されている。
環境要因から米国の北東部や中西部でより一般的で、カリフォルニア州ではライム病菌を持つダニは全体の僅か2%程度とされている。

Photo: THE SURF NEWS / Iragoday
日によって体調に良し悪しがあり、5月に日本で開催された「Stab High」では優勝。
CSにもオーストラリア、南アフリカ、カリフォルニアと3戦出場したが、南アフリカの9位が最高位と良い結果は残せていなく、ポルトル戦は欠場している。
現在は休養をとりながら軽いトレーニングや理学療法を行い、専門家のサポートを受けて体を回復させている段階。
体調が良い日はサーフィンもできるようになり、世界タイトルという大きな目標も掲げている。
ワールドタイトルも狙える逸材でもあるシエラ。
1日も早い完全復活を祈りたい。
“この8ヶ月は私にとって非常に困難な健康への旅でした。
でもようやく原因がわかり、前に進む道が見えてきました。
ワールドジュニアの後に体調を崩し、神経系や消化器系の症状が出て、歩くことも脚を持ち上げることも難しくなり、オーストラリアで入院しました。たくさんの症状があり、最初はギラン・バレー症候群やウイルス感染後の症状と誤診されていましたが、10月初めにようやく、神経系と消化器系に影響を及ぼすライム病であると診断されました。
2月から4月まではまったく海に入れず、サーフボードの上に立つこともできませんでした。5月になると、少しずつサーフィンのリハビリを始めました。コントロールされた環境で開催された「Stab High」に出場できたのはその頃です。
体はとても弱っていましたが、どうしてもエアをメイクしたかった。医師にも「前に進み続けて」と言われたので、体がまだかなり弱く不調な中でも、チャレンジャーシリーズの最初の3戦に出場しました。しかしUSオープンの後、体が再び限界を迎え、症状がすべて戻ってしまいました。そのとき初めて、「もっと助けが必要だ」と感じたんです。
Red Bullからのサポートと推薦で、アメリカの医師たちとつながり、治療を受けることができました。入院、救急受診、検査、さまざまな処置を経て、ようやく納得のいく答えにたどり着きました。今の課題は、日によって体調の差が激しいこと。ほぼ普通に感じられる日もあれば、まったくダメな日もある。それが本当に難しくて、混乱することもあります。でも、前向きでいること、笑顔でいること、愛とサポートに包まれていることが、今の私にとって最高の治療になっています。
今は専門医と連携しながら、理学療法(PT)を受けたり、軽いトレーニングをしたり、しっかり休養をとったりしています。少しずつ毎日、確実に体が強くなっているのを感じます。
ほとんどの日はサーフィンもできるし、ゴルフをしたり、好きなことをほどほどに楽しめるようになりました。その間に高校も卒業して、ドラムを習い始めたんです。
家族、友人、スポンサー、サーフィン・オーストラリア、そしてWSLのみんな、本当にありがとう。愛とサポート、そして忍耐に心から感謝しています。
これまで以上に情熱を感じていて、近いうちに本来の自分を取り戻せると信じています。今後数か月の目標もいくつかあって、それを達成するために努力を止めるつもりはありません。そして今も、世界タイトルをいくつか取るという夢はしっかりと心の中にあります。
そのためには、いくつかのハードルを飛び越えるだけです “
(染谷たかし)