9月23日から開幕した『The Open Surfing Miyazaki Series』のセカンドイベント、『Mera Group Corporation The Open Miyazaki Pro QS2000』が9月28日に終了。
会場の木崎浜は台風19号のウネリでセットで頭オーバーと十分なサイズ。難しいコンディションながら、いくつかのハイスコアも生まれる見応えある勝負となり、小林桂と川瀬心那が優勝を飾った。
小林桂が今季2勝目でアジアリージョナルトップに立つ

メンズサイドのQFは渡邉壱孔と稲葉玲王のカードが最も白熱していた。
稲葉玲王がリードして残り3分、渡邉壱孔はニード5.51のシチュエーションで7.83をスコアして渾身のガッツポーズで逆転に成功。
SFでは渡邉壱孔が小林桂と対戦。クロスゲームの末、最後に6.70を出した小林桂に惜しくも敗退したが、QSアジアリージョナル7位と良いポジションにいる。


ファイナルは小林桂と須田喬士郎のカード。
須田喬士郎はQFで日向市出身の増田来希、SFで野呂海利を抑えての初ファイナルとなった。
小林桂は序盤から冷静にミドルスコアを重ねて主導権を握り、残り3分には5.13とバックアップスコアを伸ばしてトータル10.80。
須田喬士郎も後半に深いボトムターンからの大きなスプレーで4.87を返すが、逆転には至らず…。
小林桂が『Midas Capital Omaezaki Pro QS2,000』に続く今シーズン2勝目を決め、QSアジアリージョナルでもトップに浮上した。

川瀬心那がキャリア2度目の優勝

ウィメンズサイドは松山黎音、松野杏莉、川瀬心那、松田詩野がベスト4入り。
初のQF進出を果たした18歳の高橋結奈はここで姿を消した。
SFのH1では松野杏莉が日向プロジュニアを制した松山黎音と対戦。
8.33のハイスコアを出した松野杏莉が圧勝して初のファイナル進出。
勝利者インタビューでは、「めっちゃうれしい」と笑顔を見せていた。
SFのH1は川瀬心那が松田詩野を相手に6.50と5.33をスコア。
終盤はプライオリティを利用してブロック。
勝負強さを発揮して2023年以来のファイナル進出を決めた。

ファイナルは川瀬心那と松野杏莉のカード。
川瀬心那が序盤から7.00を出してバックアップスコアも伸ばしながらリード。残り5分にはパワフルなターンでダメ押しの7.67をスコア。
しかし、松野杏莉も7.27を返し、残り時間僅かで逆転のチャンスを得る。6.47と僅かにニードスコアには届かず、川瀬心那がキャリア2度目の優勝を決めた。

次戦は徳之島、そしてフィリピンへ
今大会を終えて、メンズは小林桂がランキング首位、須田喬士郎が6位に浮上。
ウィメンズは松野杏莉が10位、川瀬心那が12位に位置している。
ウィメンズの上位を占めているCS組はポルトガルでの第4戦『Ericeira Pro』に挑む。
こちらは日本時間9月29日の夕方から開幕予定。
次のアジアリージョナルのQSは10月17日〜19日に徳之島で行われる『Tokunoshima Town Pro QS 2000』
2023年、世界自然遺産の島「徳之島」で初のWSL開催となり話題を集め、2年振りの開催となる。
10月24日〜31日はQS6,000『Siargao International Surfing Cup』がフィリピンで開催される。


『Mera Group Corporation The Open Miyazaki Pro QS2000』結果

1位 小林桂
2位 須田喬士郎
3位 野呂海利、渡邉壱孔

ウィメンズ
1位 川瀬心那
2位 松野杏莉
3位 松田詩野、松山黎音
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)