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【開幕直前情報】五十嵐カノアも出場!CS第4戦『Ericeira Pro』

全7戦で争われる今シーズンのCS、第4戦目の舞台は世界サーフィン保護区に指定されているポルトガルのエリセイラ。

9月29日〜10月5日に『Ericeira Pro』が開催され、すでにプレスカンファレンスが行われた。

日本で多くのファンと交流したばかりの五十嵐カノアも第二の拠点となっているポルトガルでのイベントに出場。
トップシードとしてRound of 64にクレジットされている。

その他、日本人選手も多数出場する。

(プレスカンファレンスに招待された5名)
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波乗りジャパンは17名出場

カノアの他、『Lexus US Open of Surfing』で3位に入った大原洋人。
加藤翔平、岩見天獅、西慶司郎、伊東李安琉、加藤翔平、安室丈、田中大貴。
都筑有夢路、池田美来、都築虹帆、松岡亜音、中塩佳那、野中美波、佐藤李、脇田紗良と17名の日本人選手が出場する。

「波乗りジャパン」の詳細は公式YouTubeですでにポルトガル編がスタート。
現地は水が冷たく、フルスーツにブーツも必要なほどだそうだ。

14歳のカレントリーダー

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3戦を終了した時点のカレントリーダーはフランスのティヤ・ゼブラウスキ。
まだ14歳の彼女は開幕戦のオーストラリアで3位、次の南アフリカで5位、カリフォルニアで2位と優勝こそないものの、コンスタントな結果を重ねている。

「目標はCT出場権を獲得。もちろん、ここエリセイラで優勝することね。今ランキング首位にいるのはとてもラッキーだけど、常に一歩ずつ進み、大会を楽しむことを心がけている。ヨーロッパで唯一のCSイベントなので、特別な意味があるわ。まるで自分のホームのように感じるし、ポルトガルではこれまでにヨーロッパ選手権優勝や昨年のエリセイラでのCS出場など、良い結果を残せている。その幸運が続くと良いわね」

返り咲きに近づいている西オーストラリアの神童

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同世代のジャック・ロビンソンがワールドタイトルを狙えるポジションまで成長している一方で、2024年のルーキーイヤーでミッドシーズンカットに引っかかってしまったジェイコブ・ウィルコックス。
今大会はカレントリーダーとして出場して返り咲きを目指す。

ジェイコブは幕戦のオーストラリアで優勝してマギーでのCTワイルドカードも果たしたが、『Lexus US Open of Surfing』で25位と早期敗退。
更に足首を負傷するという試練も経験とアップダウンの大きなシーズンになっている。

「ランキング首位でここにいるのは嬉しいね。普段とは違う立場だけど、シーズン半ばでようやくその状況に慣れてきた。でも、常に貪欲でいる必要がある。全てのイベントで状況は異なる。手を抜かず挑み続けることが大事さ。アメリカで足首を痛めてほぼ2か月サーフィンできなかったので、今回の大会は肉体的にも精神的にも大きな試練になる。自分が大好きなことを奪われると、その意味の大きさに気付かされる。本当にここにいられることに感謝しているよ。この大会への意欲は大きい。早く海に出たい気持ちで一杯さ」

ホームでのCSに意欲を燃やす3名

(右からフレデリコ、ヨランダ、ギリェルメ)
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プレスカンファレンスには3名のポルトガル人が参加。

まず、昨年同時期のランキング11位から大きく飛躍して現在ウィメンズ2位のヨランダ・ホプキンスはCTクオリファイへの決意を示している。

「とても特別な気持ちよ。こんな素晴らしい立場に立ったのは初めて。昨年の11位から2位への変化は大きく、自分のサーフィンや競技力の向上を証明できたと思う。今シーズンは5位、3位、2位の結果があり、更に良い結果を出せばCT出場の可能性がぐっと固まる。初優勝を目指すのに、ホームほどふさわしい場所はないわ。ここで良い結果を出すことが最後の壁を越えて争いに残るための鍵になるでしょう」

元CT選手のフレデリコ・モライスはCS落ちしてから精彩を欠いており、2024年は74位、2025年は53位と低迷している。
重度の足首負傷から復帰段階の彼は自国でのイベントで挽回を図りたい。

「ホームでの大会は期待が高まるね。ヒートで結果を出して印象を残したいけど、一歩ずつ楽しみながら進みたい。ブラジル大会後に足首の金属プレートを取り除く手術を予定している。その後は大きなターンや難しいセクションに自信を持って挑めると思う」

2024年のCSを全て二桁の結果で終えたギリェルメ・リベイロだが、2025年は直近のQS『ABANCA Pantin Classic Galicia Pro』で優勝。
ワイルドカードで出場してCSの舞台に戻る決意を示した。

「自分のサーフィンの成長を全て見せたい。CSにに挑む準備はこれまで以上にできている。出場権獲得のチャンスもあり、今の勢いを楽しみながら全力を尽くしたい。最高のポルトガル人サーファーたちと一緒にサーフィンできる環境が大好きなんだ。彼らをサポートしながら自分も挑戦できることが嬉しいよ」

CS第4戦『Ericeira Pro』のファーストコールは現地時間9月29日の7時30分。
日本時間の同日15時となる。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(黒本人志)

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