ポイント名の通り、コンディションが決まれば信じられないほどのチューブになるポルトガル西部・ペニシェ「Supertubos」を舞台としたCT第10戦『MEO Rip Curl Pro Portugal』がウェイティングピリオド初日の現地時間10月16日に開幕した。
公式4-6ftレンジの「Supertubos」は絵に描いたようなシリンダーバレル。
ライト、レフト共にパーフェクト、まるで神が創ったウェーブプールのような波でメンズ、ウィメンズ共にQFを戦うベスト8が決定した。
ネクストコールは現地時間10月17日朝8時30分(日本時間の同日16時30分)で30分後にスタート予定。
なお、日本の五十嵐カノアはローカルワイルドカードのギリェルメ・リベイロを相手にR2で敗退。
R1で大逆転劇を見せたコナー・オレアリーはディフェンディングチャンピオンのヤゴ・ドラ(BRA)とのグーフィーフッター対決でヤゴに逆転負けを喫してしまった。


PHOTO:© WSL/Manel Geada

グリフィンのほぼパーフェクトライド

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数々の素晴らしいパフォーマンスが披露された初日。
その中でも現在ランキング6位のグリフィン・コラピント(USA)のライディングはパーフェクトに近かった。
R2の最終ヒート、カウリ・ヴァースト(FRA)とのカードでプライオリティヒート(この日は2つのヒートを同時進行させるオーバーラッピングヒートで進行した)に移行した直後、レフトの長いバレルをメイクして8.00を出していたグリフィン。
カウリもグリフィンもバレルを抜けるのは当たり前で、その後の1セクションでエアリアルをする次のフェーズに入っていた。
カウリがフロントサイドでのグラブレールエアーをメイクした直後、グリフィンはバックサイドで深いバレルを抜けた後、高さのあるフルローテーションをメイク。
このライディングに9.17がコールされ、トータル17.17で圧勝した。

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「あのライディングはただ自分の直感に従っただけだよ。基本的にはヒートの立ち上がりが鍵だった。オーバーラップヒートだったから、常に難しい状況なんだ。すでに海には2人のサーファーがいて、ラインナップをくまなく探している。その中でどうやって彼らと位置をずらし、バッティングを避けるか。スタート時に終了間際のヒートの選手たちがそのエリアを離れようとしているのに気づいたんだ。だから彼らが移動した瞬間にパドルアウトして、ビーチの奥のエリアで待ったのさ。ヒート開始5分も経たないうちに、プライオリティなしで8ポイントの波を掴むことができた。これ以上ない最高のスタートを切れたよ。おかげで一気に自信がついたね。そこからは本当に良いリズムに乗れていたと思う。9.17を出した波はミゲルの位置が少しだけアウト過ぎたんだ。本当は彼がいけた波だったかもしれない。彼のことを見ながら「いくのか? いかないのか?」ってヒヤヒヤしていたよ。そうしたら彼は浜辺にいるコーチの方を見てGOサインが出るかどうか確認しているようだった。次の波にするって見送った感じに見えたから、「助かった!」と思って波に合わせたら、素晴らしい波だった。最高に楽しかったよ」
次のQFの対戦相手はタヒチでファイナルを争った親友のセス・モニーツ(HAW)
イベント前に連絡を取り合い、ポルトガルでは近くに滞在して一緒に行動しているそうだ。
グリフィンは2022年、2024年にポルトガルで優勝しており、イタロ・フェレイラ(BRA)の2勝と並んでいる。
もし、今年タヒチの借りを返せれば、最多優勝記録に近づく。
また、すでにランキング2位のレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、4位のミゲル・プーポ(BRA)が敗退したため、ランキングを上げるチャンスでもある。

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MEO Rip Curl Pro Portugal Presented by Corona Cero Men’s Quarterfinal Matchups:
HEAT 1: Morgan Cibilic (AUS) vs. Gabriel Medina (BRA)
HEAT 2: Italo Ferreira (BRA) vs. Guilherme Ribeiro (POR)
HEAT 3: Yago Dora (BRA) vs. Ethan Ewing (AUS)
HEAT 4: Seth Moniz (HAW) vs. Griffin Colapinto (USA)
自国選手が大活躍

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毎年、ポルトガル戦は自国の選手が活躍してイベントを盛り上げるが、初日は24歳のギリェルメ・リベイロがCT初出場にしてQF進出を決めている。
R1はジョージ・ピター(AUS)、R2は五十嵐カノアを相手にバレルのスキルを見せつけた。
「不思議なほどリラックスして挑めているよ。まるでホームのように感じるし、海でのフィーリングも最高。スーパーチュボスとひとつになれている感覚がある。この場所が大好きだよ。これまでこの波に通い詰めて時間を費やしてきた。すべてが夢のようだし、多くのものを与えてくれるポルトガルの人々に恩返しを続けたい」
ギリェルメはQFでイタロと対戦する。
イタロはR2でジャック・ロビンソン(AUS)を相手に7ポイントを2本まとめて圧勝。
同じくスコアを出していたガブリエル・メディナ(BRA)と共にグーフィーフッターでは優勝候補の筆頭と言えるだろう。


ウィメンズサイドはヨランダ・ホプキンスが9.00を出しながらも、バックアップが足らずにモリー・ピックラム(AUS)に敗退したが、ワイルドカードのフランシスカ・ベセルコがランキング3位のソーヤ・リンドブラッド(USA)を倒し、イザベラ・ニコルスのリプレイスメントで出場しているテレサ・ボンヴァロが深いバレルをメイクして7.33を出し、カレントリーダーのガブリエラ・ブライヤン(HAW)を抑え、QF進出を果たしている。
「勝ち上がっていく他のポルトガル人サーファーたちの姿を見て、プレッシャーも確実に感じていたわ。大観衆の前であの波をメイクできたのは最高の気分だった。本当にテンションが上がったわね。ここで戦えることが本当に嬉しいし、ポルトガル勢が素晴らしい活躍を見せていて、最高の時間を過ごせている」
現在CS3位のテレサは来シーズンのCT入りが現実的になっている。

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エリン・ブルックスの驚異的なバレル

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ウィメンズでも「Supertubos」のバレルを当たり前のようにメイクできるようになったこの時代。
特にヨランダやケイティ、エリン・ブルックス(CAN)は驚くべきスキルだった。
タイラー・ライト(AUS)との対戦でフロントサイドになるレフトに狙いを絞ったエリンは、残り時間10分で完璧なライン取りを見せた。
タヒチ、フィジーでの連勝で確固たる地位を得たツアーのベストチューブライダーがまたしても強さを発揮した瞬間だった。


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ローワーズで3勝目を決めてランキング5位に浮上してきたエリンはこれでヒート15連勝。
このまま勝利を重ねてポルトガルでも優勝すれば、また歴史を塗り替えることになる。
「あの波は本当に楽しかったわ。前のヒートは最高のコンディションだった。ヨランダとモリーが次々と波に乗るのを見ていて、スコアもどんどん聞こえてきた。それで、『いつになったら終わるの? 早く始めたいよ!』ってタイラーと話していたの。ヒート序盤は全然ダメで、かなり苦戦していたわ。そんな時、神様があの楽しい波を与えてくれたのよ。今年ずっとやろうと思っていたちょっとしたパフォーマンスもできた。時計を指さす、あのポーズ。ちょっとした冗談みたいなものだけど、できて本当に嬉しかったわ!」
ちなみに今回はエリンを始めとしたRip Curlのライダーが全て新素材の蛍光色のウェットスーツを着用。
会場も同じ色で統一する大々的なキャンペーンを行なっている。
QFでは同じウェットスーツを着るモリーとのカードになる。
MEO Rip Curl Pro Portugal Presented by Corona Cero Women’s Quarterfinal Matchups:
HEAT 1: Bettylou Sakura Johnson (HAW) vs. Francisca Veselko (POR)
HEAT 2: Caitlin Simmers (USA) vs. Carissa Moore (HAW)
HEAT 3: Teresa Bonvalot (POR) vs. Lakey Peterson (USA)
HEAT 4: Molly Picklum (AUS) vs. Erin Brooks (CAN)
MEO Rip Curl Pro Portugal Presented by Corona Cero Men’s Round 1 Results:
HEAT 1: Connor O’Leary (JPN) 11.33 DEF. Callum Robson (AUS) 10.66
HEAT 2: Morgan Cibilic (AUS) 8.17 DEF. Marco Mignot (FRA) 5.10
HEAT 3: Jack Robinson (AUS) 13.33 DEF. Joao Chianca (BRA) 5.10
HEAT 4: Seth Moniz (HAW) 10.67 DEF. Cole Houshmand (USA) 8.80
HEAT 5: Filipe Toledo (BRA) 14.43 DEF. Liam O’Brien (AUS) 12.93
HEAT 6: Kauli Vaast (FRA) 12.27 DEF. Jake Marshall (USA) 3.40
HEAT 7: Guilherme Ribeiro (POR) 11.16 DEF. George Pittar (AUS) 5.57
HEAT 8: Frederico Morais (POR) 13.00 DEF. Samuel Pupo (BRA) 8.27
MEO Rip Curl Pro Portugal Presented by Corona Cero Men’s Round 2 Results:
HEAT 1: Morgan Cibilic (AUS) 15.43 DEF. Leonardo Fioravanti (ITA) 11.90
HEAT 2: Gabriel Medina (BRA) 12.00 DEF. Filipe Toledo (BRA) 2.30
HEAT 3: Italo Ferreira (BRA) 15.00 DEF. Jack Robinson (AUS) 10.43
HEAT 4: Guilherme Ribeiro (POR) 10.33 DEF. Kanoa Igarashi (JPN) 5.00
HEAT 5: Yago Dora (BRA) 13.66 DEF. Connor O’Leary (JPN) 11.67
HEAT 6: Ethan Ewing (AUS) 15.73 DEF. Frederico Morais (POR) 11.17
HEAT 7: Seth Moniz (HAW) 12.80 DEF. Miguel Pupo (BRA) 12.60
HEAT 8: Griffin Colapinto (USA) 17.17 DEF. Kauli Vaast (FRA) 13.27
MEO Rip Curl Pro Portugal Presented by Corona Cero Women’s Round 1 Results:
HEAT 1: Bettylou Sakura Johnson (HAW) 11.33 DEF. Luana Silva (BRA) 3.53
HEAT 2: Francisca Veselko (POR) 8.54 DEF. Sawyer Lindblad (USA) 7.90
HEAT 3: Caitlin Simmers (USA) 14.16 DEF. Nadia Erostarbe (ESP) 7.93
HEAT 4: Carissa Moore (HAW) 12.33 DEF Johanne Defay (FRA) 6.76
HEAT 5: Teresa Bonvalot (POR) 11.40 DEF. Gabriela Bryan (HAW) 10.93
HEAT 6: Lakey Peterson (USA) 11.17 DEF. Caroline Marks (USA) 7.10
HEAT 7: Molly Picklum (AUS) 15.74 DEF. Yolanda Hopkins (POR) 11.10
HEAT 8: Erin Brooks (CAN) 12.50 DEF. Tyler Wright (AUS) 7.27
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)













