サーフランチの優秀なコーチとハリー王子に学ぶ、バレルライドの「正しい姿勢」

以前、イギリス王室のハリー王子がメーガン妃からのサーフレッスン・プレゼントをきっかけにサーフィンにのめり込んでいるニュースをお伝えしたが、彼のサーフィン熱はどうやら本物だった。

サーフランチの名物コーチ、タヒチ出身のライマナ・ヴァン・バストレーのInstagramでハリー王子の最新のライディング映像が公開され、そこで見せた「バレルライドの姿勢」とライマナの体を張ったコーチの方法が注目を集めている。

「腰を折るな、膝を畳め」:ダウンワード・バランシングの極意

ライマナの素晴らしいコーチの元、ハリー王子が体現したのは「ダウンワード・バランシング」と呼ばれる高度なテクニックだ。

バレルに入った際、多くの初中級者がやってしまいがちなミスが「腰を曲げて前かがみになる」こと。

しかし、正しい姿勢のポイントは「背筋を伸ばして低く構える」こと。

1.重心の垂直落下: 腰を折って頭を前に出すのではなく、深く曲げた膝をバネのように使い、重心を真下に落とし込む。

2.背骨の直立: 背骨を真っ直ぐに保ち、胸を張る。これにより、波のエネルギーを全身で吸収しながら、ボードへの加重を安定させることができる。

3.視線の固定: 恐怖心から波の壁を見るのではなく、常に「出口の光」を凝視し続ける。

ケリー・スレーターに通ずる「静」の動き

(バレルの中で背筋を伸ばして低く構えるケリー)
PHOTO: © WSL/Cestari

この「背筋を伸ばして低く構える」姿勢は、ケリー・スレーターの代名詞でもある。

パイプラインやチョープーでのバレルの姿勢を見ると、決して腰を折らず、まるで重力を支配しているかのような冷静な姿勢を保っている。

ハリー王子が見せたライディングは、まさにこの「禅」にも似たアスレチックな精神を体現したもの。
水圧の猛威に身を委ねながらも、体幹(コア)は決して屈しない。
その結果、ボードのラインは安定し、チューブに飲み込まれることなく駆け抜けることが可能になる。

上達への近道は「基本の徹底」

かつてアフガニスタンでアパッチヘリの射撃手として過酷な任務に就いていたハリー王子。
その並外れた集中力が、サーフィンという新たなフィールドでも発揮されているのかもしれない。

我々一般のサーファーにとっても、彼の姿勢から学べることは多いはず。

バレルに入る時は「腰を曲げずに、膝を沈める」
このシンプルで奥深い「ダウンワード・バランシング」を意識してみよう。

(黒本人志)

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