リバーサーフィン発祥の地として知られるドイツ南部・ミュンヘンのアイスバッハ川。
「聖地」とも呼ばれているあの波が、定期メンテナンスの後に姿を消した。
この川では2025年4月、33歳の女性サーファーがリーシュコードを川底に引っ掛けて亡くなる事故が発生。
事故後は2か月間の閉鎖措置が取られ、市を相手取った民事訴訟も起こされていた。
7月1日の再開にあたっては、新たに以下の安全規制が導入され、現場には注意喚起の看板も設置された。
・単独でのサーフィンは禁止
・午後10時以降の利用制限
・クイックリリース式のリーシュコード着用義務
波が消滅した原因とは?
現地報道によると、波が消えたのは11月初旬。
10月に例年通り行われた水路清掃で水門を閉じた後、再び開放した際に波が再形成されなかったという。
専門家によれば、水抜き作業の過程で砂利が下流に流れ、波を生み出す「跳水(ちょうすい)」のバランスがわずか数センチ単位で崩れた可能性が高いとのこと。
市当局は「手順通りに作業を行った」と説明しているが、波の再現には時間がかかる見通しだ。
観光名所ともなっているこの川の波の復活を多くのローカルが待ち望んでいる。
(黒本人志)





















