Katinライダーのサーフボードコレクションと+1を紹介する「2+1」シリーズにカリフォルニアのスタイルマスター、デヴォン・ハワードが登場!
自身が開発にも携わったCIのミッドツインとトラディショナルなロングボードを紹介。
+1は彼らしいクラシックな一つで、愛する息子も登場します。
特にミッドレングスとロングボードを普段から愛用している方には必見。
ショートボードの方はサーフィンの考え方を変えるきっかけになるかも…。
なによりデヴォンのライディングが素晴らしいので、内容を把握してから動画をチェックしてみてください。
CI Mid Twin

Image: Katin USA(YouTube)
最初に紹介するのは、CIミッドツインです。
私のすぐ後ろにあるこのボードのストーリーを話します。
これは数年前から私が乗っているので、少し黄ばんでいて、実際にはかなり多くのへこみがあります。
このボードの進化は、5年前に発売されたCIミッドからでした。
私はツインフィンに乗って育ったわけではなく、1+2のハイパフォーマンスロングボードに乗っていました。
それからシングルフィンのログボードに乗るようになり、時々フィッシュボードにも乗っていましたが、真のツインフィン乗りではありませんでした。
だから、このボードを自分なりに受け入れて、様々なフィンセットアップを試すのはとても楽しかったです。
そして、私にとってこれを次のレベルに引き上げたのは、キールフィンでした。
それはAMKのテンプレートで、ダウンザラインのスピードがたくさんあるフルボディのフィンでした。
私はこのボードを乗り込みました。
多分、自分の持っているどのボードよりもたくさん乗りました。
ある日のローワー・トレッセルズ。
ローワー・トレッセルズはハイパフォーマンスのショートボードの波で、ミッドレングスやログでやる場所ではありません。
その日、私はAMKフィンを入れ、ボード開発の初期段階で色々と試していました。その特定のセッションは、これらのボードで何が可能かという私の心に扉を開きました。
少し大袈裟で、ばかげているように聞こえるかもしれませんが、これらのボードはすべて「感覚」が重要です。
特にその日は際立っていました。
私がこれを選んだ理由は、ただ速く滑りたかったからです。簡単なんです。
そして、一日の終わりに決断を下さなければならないとしたら、それはできるだけ速く滑ることです。
このボードのサイズは、「6’11″/21インチ/2と3/4インチ」です。
このタイプのサーフィンは、ショートボードやロングボードとは少し違います。
「レールサーフィン」と呼んでいます。
ショートボードでは、テールやフィンに乗ることが多く、ボードをリリースする多くの動きがあります。
フィンを後ろに放り投げたり、スライドさせたりするような。
このタイプのボードで、もし本当に意図されたように乗っている人を見ると、彼らはこのレールのすべてを利用しています。
ボトムターンを見ると、ボードの4分の3以上が埋まっていることがよくあります。
デザインがうまく機能するためには、厚すぎないレールが必要です。
手のひらの下に心地よい感触があり、大きなボートのように感じないようにします。
「Katin」チームとメキシコに行った時、それが私が遥かに大きくて厚いボードに乗った最初の時でした。私はステップアップバージョンを作ろうと考えていて、「早く波に乗れるから最高だろう」と思っていました。
楽しい時間を過ごし、素晴らしい波に乗れました。
しかし、今振り返ると、このデザインをレールが厚すぎると、ボードの切れ味だけでなく、フレックスパターン(ボードやフィンが波の力やライダーの動きによってどのようにしなるか、曲がるかの特性を)も変わってしまいます。
そして、これらのボードでフレックスがどれほど大きな役割を果たすか、それは少し過小評価されている点だと思います。
世の中にはモールドラミネーションの構造や、ポップアウトボードがありますが、私はそれらが好きではありません。
フレックスの仕方が好きではないからです。だから、このボードを綺麗にフォイルされ、適切なフレックスを保つことが魔法のような部分だと思います。
これが紹介する最初のボードになります。
CI Noserider

Image: Katin USA(YouTube)
この2+1シリーズの2番目のボードは、この1年半取り組んできたものです。
これは非常に伝統的なカリフォルニアスタイルのノーズライダーと言えるでしょう。
ウェインが過去数十年、南カリフォルニアの多くの素晴らしいサーファーと協力して取り組んできた機能がすべて詰まっています。
このボードは非常に伝統的で、レールは上向きになっています。これによりデッキに水が上がってきて、ノーズライディングを非常に良く助けます。良いノーズライダーはテールに水を保持し、テールが抜け落ちないようにしっかりと保持します。
私は通常、3ストリンガーが好きではありません。少し硬いと感じるからです。
しかし、3本の木材が近くにある場合、中央で十分近くにあるため、トーションフレックス(ねじれフレックス)が得られます。
トーションフレックスは、私がミッドレングスで本当に気に入っているもので、ロングボードにも当てはまります。
特にポケットでボードを本当にプッシュするのが好きな人なら。3ストリンガーやモールドラミネーションのボードを手に入れたことがあるなら、それらが非常に硬く感じるでしょう。
「ボードに浮力がありすぎる」と言う人もいるでしょうが、私は「ボードが十分にフレックスしていないだけだ」と主張します。
ボトムターンやカットバックの状況で、ボードがちょうどよくねじれて、ボトムターンやカットバックから出てくる時に一種のポップとスプリングがあると、波全体のペースが上がります。
そして、素晴らしいフレックスと、安定したプラットフォームを持つダンスができるロングボードなんだ。
ウェインは良い仕事をした。エキスパートだよ。
良いロングボードとは何かは非常に主観的なものです。
私が「魔法のボード」だと感じるものを探す中で、ロッカーが味方になることを時間の経過とともに学びました。以前は超ローロッカーにこだわっていました。速いからです。
年をとって不器用になり、足が以前のように素早く動かなくなったため、少しロッカーがあることで、ボードのスイートスポットが広がると思います。
だから、もし私が間違いを犯したり、間違ったラインを選んだりしても、その余分なロッカーがあれば、本当に不安定でカップアップしたりボウルになったりしても、その少しの余分なロッカーのおかげで、いくつかの不安定な状況から抜け出すことができました。
それは個人的なことです。幸いなことに、ウェイン・リッチがいて、すべて解決済みなので、私は大丈夫です。
レコードプレーヤー

私の「プラスワン」は通常サーフボードですが、これは違う種類のプラスワン。
レコードプレーヤーです。
持ってきたのは、ほんの少しですが、このガレージには箱いっぱいのレコードがあります。眠らせたくはありません。
カセット、CDにも手を出しましたが、常にレコードをいくつか持っていて、後に少しノスタルジックになり、レコードに戻ってきました。
子供ができると、またレコードに対する考えが変わります。
「デジタルに戻った方がいいかな」って。
(ここで彼の子供が登場)
これ好きじゃない?ああ、良い選択だね。
さて、ブッカー・T & ザ・MGズ、これは「ソウル・リンボ」です。これ、どこの桟橋だろう?ハーモサかな?キングストン・トリオ。一日中話せるね。私たちは超シェイなハワイアン系のものが好きだったんだ。
ああ、音楽については一日中話せる。
ノーズライダー、ミッドレングス。
そして、レコード。
これが生きる上で必要なもの。
(染谷たかし)