(返り咲きを決めたアリッサ・スペンサー) PHOTO: © WSL/Hannah Anderson

ファイナルデーを戦うベスト8が決定!『Bioglan Newcastle SURFEST』5日目

現地時間3月14日、大会5日目を迎えたCS最終戦『Bioglan Newcastle SURFEST』は公式4-6ftレンジのミアウェザービーチでRound of 16が進行。
ファイナルデーを戦うベスト8が決定したと同時に新たに3名のCT選手が誕生した。

日本人選手は松岡亜音が15歳にしてCSチャンピオンに輝いたティヤ・ゼブラウスキ(FRA)との対戦で実力を出し切れずに敗退。
それでもキャリア最高となるCS9位でフィニッシュした。

WJCチャンピオンが涙のクオリファイ

(マテウス・ハーディ)
PHOTO: © WSL/Hannah Anderson

メンズサイドではブラジリアンのマテウス・ハーディがRound of 16のH7の結果により、念願のクオリファイを確定させ、涙を流しながらインタビューに答えた。

「ずっと待ち続けてきたんだ。信じられないよ。人生で最悪だった時期に支えてくれた沢山の人たちに感謝するよ。本当に長かった。怪我もしたし、この6年間、毎年あと1ヒート勝てればってところで届かなかったんだ。何度も惜しい思いをしてきた。本当に辛かったよ。ドリームツアーは、子供の頃からの夢だった。ジョアキーナビーチで育った自分にとって、当時はこんなところまで来れるなんて思ってもみなかった。今はただ、本当に幸せだよ」

Round of 32で敗退していたマテウスは、自分より下位のリヴァイ・スローソン(USA)、ディミトリ・プロス(USA)がRound of 16で敗退すればクオリファイとなるシチュエーションでヒートを見守っていた。

H6でリヴァイが終了間際に逆転して一つ目のチャンスが消えた後、次ヒートのディミトリは後半までリードしていたが、対戦相手のルーカス・カシティ(MEX)が終了間際にメイクしたエアーで逆転。
ルーカスが勝利した時点でマテウスの夢が叶った。

2018年のWJCチャンピオンであるマテウス。
当時はすんなりとCT入りすると言われていたが、怪我の影響もあって数年間続いた挑戦をようやくクリアすることができた瞬間だった。

PHOTO: © WSL/Hannah Anderson
PHOTO: © WSL/Hannah Anderson
PHOTO: © WSL/Hannah Anderson

正式にクオリファイを決めたオリンピアン

(ナディア・エロスタルベ) PHOTO: © WSL/Hannah Anderson

ウィメンズサイドは最終戦前のCSランキング5位だったナディア・エロスタルベ(EUK)がこの日最初のクオリファイを確定させた。

彼女は最初のヒートで残り数秒にプライオリティミスによって敗退していたが、自分より下位のアナット・レリオール(ISR)がRound of 16のH1でエリー・ハリソン(AUS)に敗退した時点でクオリファイを確定させた。

「最高よ。このヒートの直前に、もしアナットが負けたら自分がクオリファイできるって知ったの。見ていて辛いヒートだった。負けてからの2日間は、人生で最悪の日々だったわ。でも、今はただ本当に嬉しいし、ツアーが楽しみ。去年は自分にとってツアーはすごく厳しかった。初めての場所で、大きな舞台で、自分にはそこがふさわしくないような気がしていたの。でも、今年は自力でクオリファイできた。前よりずっと強くなったと感じている。心理学の専門家にメンタルケアを頼んだ。そこが一番取り組まなければならない課題だった。もちろん、サーフィンもトレーニングも沢山してきたわ。戦う準備はできている。楽しみよ」

マテウスと同じ25歳、オリンピアンでもあるナディアは昨年のCSランキング6位でクオリファイを逃したが、リプレイスメントでCTの前半5戦に出場。
初めての大舞台でリズムを掴めず、ミッドシーズンカットでCSからの再トライをしていた。

返り咲きを決めたアリッサ

(アリッサ・スペンサー)
PHOTO: © WSL/Hannah Anderson

この日、唯一自力でクオリファイを決めたアリッサ・スペンサー(USA)は2024年以来のCT返り咲き。

Round of 16のH7でキラ・ピンカートン(USA)と対戦。ヒートは6.33を出していたキラがリードしていたが、アリッサはバックハンドの3ターンコンボで7.50をスコアして逆転に成功した。

「なんて素晴らしい瞬間なんでしょう。正直、今の自分の気持ちを言葉にするのが難しいくらい。決定的なヒートだとは知らなかったの。もっと勝たなきゃいけないと思ってたわ。だから頭の中では、『よし、これが第一歩。でもまだ先はあるぞ』って言い聞かせていた。まさか今のタイミングで決まるなんて信じられない。今は多くの感情がこみ上げてきている感じ。本当に長い一年だったし、私にとっては凄いタフな年だった。個人的な成長のために自分を見つめ直して、この結果を出すために心の奥底を掘り下げてきたような気がするわ」

残る1枠を巡る戦い

(ソフィー・マカロック) PHOTO: © WSL/Hannah Anderson

これでメンズ・ウィメンズ共にクオリファイは1枠を残すのみとなった。

ウィメンズではテレサ・ボンヴァロ(PRT)を倒したサンシャイン・コースト出身の27歳、ソフィー・マカロック(AUS)がカットライン下から浮上。
この二人は2022年の最終戦でもクオリファイ枠を争い、その時はソフィーがCT進出を果たしていた。

「顔には出ていないと思うけど、間違いなくプレッシャーを感じているわ。家の中を歩き回ったり、本を読んだりして気を紛らわせようとしている。でも、それも全部プロセスの一部よね。もちろん、考えないようにするのは難しいけれど、なるべく状況を詳しく知らないように努めている。前回クオリファイした時もそのやり方が上手くいったから、今回もそれで突き進むつもりよ。私たちの家では今、いろんなことが起きているけど、明日は二人に少しでも幸運が味方してくれることを願っているわ」

PHOTO: © WSL/Hannah Anderson

ソフィーのインタビューにあった「二人」とは、ボーイフレンドのリアム・オブライエン(AUS)のこと。
すでに敗退したリアムはカットライン上にいるため、他選手の結果によってはクオリファイのチャンスが残されている。

その他、ワイルドカードで出場しているカレブ・タンクレッド(AUS)、ダコダ・ウォルターズ(AUS)、アリスター・レジナート(AUS)、ジギー・アロハ・マッケンジー(AUS)がベスト8入りを決めている。

ネクストコールは現地時間3月15日の朝7時30分(日本時間の同日5時30分)で35分後に開始予定。
ファイナルデーは新しいウネリが入り、朝はオフショア、日中はオンショアに変わる見込み。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

Bioglan Newcastle SURFEST Presented by Bonsoy Women’s Round of 16 Results:
HEAT 1: Ellie Harrison (AUS) 11.50 DEF. Anat Lelior (ISR) 10.00
HEAT 2: Ziggy Aloha Mackenzie (AUS) 8.67 DEF. Talia Swindal (USA) 6.56
HEAT 3: Sophie McCulloch (AUS) 14.34 DEF. Teresa Bonvalot (POR) 9.10
HEAT 4: Sol Aguirre (PER) 12.84 DEF. Eden Walla (USA) 8.76
HEAT 5: Tya Zebrowski (FRA) 12.80 DEF. Anon Matsuoka (JPN) 6.83
HEAT 6: Sanoa Dempfle-Olin (CAN) 15.07 DEF. Zoie Zietz (NLD) 9.03
HEAT 7: Alyssa Spencer (USA) 13.00 DEF. Kirra Pinkerton (USA) 7.40
HEAT 8: Sarah Baum (RSA) 14.53 DEF. Sally Fitzgibbons (AUS) 11.33

Bioglan Newcastle SURFEST Presented by Bonsoy Men’s Round of 16 Results:
HEAT 1: Dakoda Walters (AUS) 11.13 DEF. Carlos Munoz (CRC) 10.87
HEAT 2: Caleb Tancred (AUS) 14.06 DEF. Imaikalani deVault (HAW) 9.67
HEAT 3: Finn McGill (HAW) 9.14 DEF. Eli Hanneman (HAW) 6.27
HEAT 4: Alister Reginato (AUS) 14.30 DEF. Dylan Moffat (AUS) 13.10
HEAT 5: Kauli Vaast (FRA) 14.00 DEF. Morgan Cibilic (AUS) 13.50
HEAT 6: Levi Slawson (USA) 12.84 DEF. Shion Crawford (HAW) 12.33
HEAT 7: Lucas Cassity (MEX) 14.73 DEF. Dimitri Poulos (USA) 11.43
HEAT 8: Callum Robson (AUS) 13.17 DEF. Jackson Bunch (HAW) 12.83

Bioglan Newcastle SURFEST Presented by Bonsoy Women’s Quarterfinal Matchups:
HEAT 1: Ellie Harrison (AUS) vs. Ziggy Aloha Mackenzie (AUS)
HEAT 2: Sophie McCulloch (AUS) vs. Sol Aguirre (PER)
HEAT 3: Tya Zebrowski (FRA) vs. Sanoa Dempfle-Olin (CAN)
HEAT 4: Alyssa Spencer (USA) vs. Sarah Baum (RSA)

Bioglan Newcastle SURFEST Presented by Bonsoy Men’s Quarterfinal Matchups:
HEAT 1: Dakoda Walters (AUS) vs. Caleb Tancred (AUS)
HEAT 2: Finn McGill (HAW) vs. Alister Reginato (AUS)
HEAT 3: Kauli Vaast (FRA) vs. Levi Slawson (USA)
HEAT 4: Lucas Cassity (MEX) vs. Callum Robson (AUS)

(黒本人志)

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