(ファイナリスト) PHOTO: © WSL/Tony Heff

CT選手がファイナルに揃ったCS第6戦『Lexus Pipe Challenger』を制したのは?

現地時間2月6日、オアフ島ノースショアのパイプラインを舞台としたCS第6戦『Lexus Pipe Challenger』が終了。

メンズサイドのファイナルデーから一夜明け、ウィメンズサイドのファイナルデーは公式4-6ftレンジとサイズダウン。
前日同様、クリーンなコンディションから始まり、後半は風の影響が強まる傾向の中、Round of 32からファイナルまでが一気に進行した。

PHOTO: © WSL/Tony Heff
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都筑有夢路、松岡亜音がファイナルデーに残る

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伊東李安琉が素晴らしいチャージで9位に入っていたメンズサイド。

ウィメンズは都筑有夢路、松岡亜音がファイナルデーに残ったが、Round of 32でポテンシャルがある波を掴めず、都筑有夢路は17位、松岡亜音は25位でフィニッシュした。

イベント前にクオリファイ圏内目前の8位につけていた都筑有夢路は11位まで順位を下げ、松岡亜音は43位から45位へ。
両者共にオーストラリアで開催される最終戦でのクオリファイに挑む。

PHOTO: © WSL/Mike Ito
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優勝はアンディの遺志を継いだガブリエラ

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ファイナルはオリンピアンでもあるイスラエルのアナット・レリオールを除くとCT選手が揃った。

それも2025年のワールドチャンピオン、モリー・ピックラム(AUS)、3位のガブリエラ・ブライアン(HAW)、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したエリン・ブルックス(CAN)の強豪揃い。

風の影響でバレルがなくなったパイプラインで最初にスコアを出したのはモリー。
ヒート開始直後に一番奥のピークに移動。このポジショニングが功を奏してパイプ側の最も良い位置からテイクオフ。バックハンドでのパワフルなターンで7.00を出した。

しかし、ガブリエラがバックドア側のミスの後、パイプ側でモリーよりも際どいセクションでのターンを重ねて7.10を出してトップに立つ。モリーは難しい波にミスが目立ち、バックアップを伸ばせず。
ミドルスコアを重ねたエリンが僅差で2位につけたが、ガブリエラが5.60のバックアップスコアを重ねてリードを広げ、パイプラインで初の優勝を決めた。

(ガブリエラとビリー)
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PHOTO: © WSL/Mike Ito
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「これほど長い休暇の後、勝利で一年をスタートできるのはとても気分が良いわ。再びジャージを着て、緊張感や試合に伴うあらゆる感情を味わっている。それが今年の残りに向けて私をとても奮い立たせてくれる。先は長い一年で、私たちはまだ始まったばかりだけど、特にパイプラインでの優勝から始めること以上のスタートはないわ。控えめに言っても、非常に才能豊かな面々が揃ったファイナルだった。理想的なパイプラインのコンディションではなかったけど、何が起こるか分からないのがこの場所よ。だから、例えオンショアで、ウネリが回り込み、風が強くても、あるいは完璧な波であっても、ここでのすべてのヒートには価値がある。アナットはクオリファイに向けて順調ね。私とエリン、モリーはここで少しでも長くサーフィンをするために全力を尽くした。だからこそ、この優勝は格別よ」

『Lexus Pipe Challenger』はメインスポンサーが日本の自動車メーカーだが、「BILLABONG」もスポンサーとなり、コレクションが発表されたばかりのアンディ・アイアンズがアイコンとなり、妻のリンディもプレゼンターを務めていた。

ガブリエラはアンディと同じカウアイ島出身であり、特別な勝利となった。

「アンディの精神を感じることはとても特別よ。自分の出身地であるカウアイ島を代表することを愛している。リンディがここにいるのはとても素晴らしい。私の人生で最初に見たコンテストで印象に残ったのはアイアンズ兄弟だった。小さい頃にアンディとの写真を撮って貰い、今でも大切に持っているわ。同じ故郷の出身であり、自分の夢を追いかけている。私には見上げるべき素晴らしい先駆者たちがいる」

ちなみにガブリエラのビーチ凱旋には都筑有夢路が担ぎ役に回っていた。

2年目のCTシーズンを前に強烈な存在感を示したエリン

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ファイナルではガブリエラに抑えられたが、QFではバックドアで深いバレルを抜け、9.43をスコア。トータルでも16.23と大会を通してのハイエストシングルスコア、ヒートスコアを記録したエリン。
18歳、2年目のCTシーズンを前に強烈な存在感を示していた。

「イベントを通してサポートしてくれたみなさん、本当にありがとう。とても素晴らしかった。非常に多くの素晴らしい日々と、非常に多くの素晴らしい波があった。私はただその一部になれたことに興奮している」

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サリーがクオリファイを確定

(再び返り咲きを決めたサリー)
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ウィメンズは今イベント前にヨランダ・ホプキンス(POR)、ティヤ・ゼブラウスキ(FRA)のクオリファイが確定していたが、新たにサリー・フィッツギボンズ(AUS)が3番目の席を手に入れた。

今シーズンから2枠増えたウィメンズは残り4名が2026年のCTに入れる。

今イベントの結果により、6位以下は大きな変動があり、今回4位に入ったアナット・レリオールも一気に8位上げて9位まで浮上。
紛争が続くイスラエル出身という独自の背景を背負いながらも2度のオリンピック出場とISAイベントでの活躍が注目を集めている彼女。

イスラエル初のCT選手誕生が現実的になり、表彰台では涙を流してインタビューに答えていた。

(アナット・レリオール)
PHOTO: © WSL/Tony Heff
PHOTO: © WSL/Mike Ito

「ここにいるすべての人に感謝する。素晴らしい女性たちとファイナルを共有することさえ、夢が叶ったようであり、私はこれを予期していなかった。私は13歳の時、『サーフズ・アップ』(ペンギンが主人公のアニメ映画)でケリー・スレーターが誰であるかを知った。ここでクオリファイに近づくことは予期していなかったわ。今年の目標はトップ15に入ることだった。私はとても恵まれており、ここにいられることがどれほど幸運であるかをすべての人に理解してほしい。スポンサー、ガールフレンド、サポートシステム、コーチ、ただすべての人に感謝するわ」

CS最終戦『Newcastle SURFEST』は3月9日〜15日にオーストラリアのニューキャッスルで開催される。

『Lexus Pipe Challenger』結果

1位 ガブリエラ・ブライアン(HAW)
2位 エリン・ブルックス(CAN)
3位 モリー・ピックラム(AUS)
4位 アナット・レリオール(ISR)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

Lexus Pipe Challenger Presented by Billabong Women’s Final Results:
1 – Gabriela Bryan (HAW) 12.70
2 – Erin Brooks (CAN) 10.47
3 – Molly Picklum (AUS) 9.43
4 – Anat Lelior (ISR) 3.13

Lexus Pipe Challenger Presented by Billabong Women’s Semifinal Results:
HEAT 1: Molly Picklum (AUS) 9.37 DEF. Anat Lelior (ISR) 8.80, Tya Zebrowski (FRA) 6.70, Bettylou Sakura Johnson (HAW) 4.80
HEAT 2: Erin Brooks (CAN) 9.50 DEF. Gabriela Bryan (HAW) 7.17, Alyssa Spencer (USA) 5.24, Francisca Veselko (POR) 4.07

Lexus Pipe Challenger Presented by Billabong Women’s Quarterfinal Results:
HEAT 1: Anat Lelior (ISR) 8.83 DEF. Molly Picklum (AUS) 7.23, Nadia Erostarbe (EUK) 5.64, Moana Jones Wong (HAW) 2.60
HEAT 2: Tya Zebrowski (FRA) 12.00 DEF. Bettylou Sakura Johnson (HAW) 7.10, Isabella Nichols (AUS) 6.86, Laura Raupp (BRA) 5.83
HEAT 3: Gabriela Bryan (HAW) 9.57 DEF. Francisca Veselko (POR) 9.50, Sophie McCulloch (AUS) 5.70, Sierra Kerr (AUS) 3.37
HEAT 4: Erin Brooks (CAN) vs. Eweleiula Wong (HAW) vs. Caitlin Simmers (USA) vs. Alyssa Spencer (USA)

Lexus Pipe Challenger Presented by Billabong Women’s Round of 32 Results:
HEAT 1: Molly Picklum (AUS) 16.06 DEF. Laura Raupp (BRA) 8.83, Leilani McGonagle (CRC) 6.17, Chesney Guinotte (HAW) 2.97
HEAT 2: Anat Lelior (ISR) 9.83 DEF. Tya Zebrowski (FRA) 9.67, Yolanda Hopkins (POR) 8.67, Vahine Fierro (FRA) 4.93
HEAT 3: Isabella Nichols (AUS) 12.10 DEF. Nadia Erostarbe (EUK) 6.43, Arena Rodriguez (PER) 1.83, Sanoa Dempfle-Olin (CAN) 0.57
HEAT 4: Bettylou Sakura Johnson (HAW) 13.50 DEF. Moana Jones Wong (HAW) 13.17, Annette Gonzalez Etxabarri (EUK) 10.33, Vaihitimahana Inso (HAW) 4.77
HEAT 5: Gabriela Bryan (HAW) 10.07 DEF. Eweleiula Wong (HAW) 4.00, Amuro Tsuzuki (JPN) 3.40, Zoe McDougall (HAW) 0.90
HEAT 6: Sophie McCulloch (AUS) 10.20 DEF. Alyssa Spencer (USA) 9.00, Luana Silva (BRA) 7.73, Sally Fitzgibbons (AUS) 6.50
HEAT 7: Erin Brooks (CAN) 7.33 DEF. Francisca Veselko (POR) 5.50, Teresa Bonvalot (POR) 3.97, Anon Matsuoka (JPN) 1.03
HEAT 8: Caitlin Simmers (USA) 10.73 DEF. Sierra Kerr (AUS) 5.77, India Robinson (AUS) 5.40, Sophia Medina (BRA) 2.47

(黒本人志)

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