現地時間2月1日、オアフ島ノースショアのパイプラインで開催中のCS第6戦『Lexus Pipe Challenger』は大会3日目。
前日よりサイズダウンしたものの、公式6-8ftレンジのクリーンなコンディションからスタートして素晴らしいバレル勝負が繰り広げられていた。
日中は予報通りのオンショアが吹き、ターン勝負に移行する中、Round of 64の16ヒートが進行したマラソンデーとなった。

伊東李安琉と加藤翔平が勝ち上がる

この日出番があった日本人選手は安室丈、五十嵐カノア、西慶司郎、伊東李安琉、大原洋人、加藤翔平。
パイプラインは通常オンとオフがあるため、バレルのスキルの他に運も勝利の重要なファクターになる。
安室丈、五十嵐カノア、西慶司郎、大原洋人の4名は残念ながら敗退したが、大原洋人と同ヒートに重なった伊東李安琉は難しいパイプラインをメイクしてフィニッシュまで決めて7.50をスコア。4.34のバックアップを重ね、トップ通過を果たした。

PHOTO: © WSL/Mike Ito

PHOTO: © WSL/Mike Ito

PHOTO: © WSL/Tony Heff
「昨日のワイプアウトはとても危険でした。身体が破壊されそうでした(笑)。海底に沈み、大変でした。でも、怪我をしなかったのはラッキーでしたね。今日のコンディションは昨日と違ってオンショアでバレルも少なかったんですが、なんとか勝てたので良かったです。ありがとうございます」
前日のRound of 80では、強烈なワイプアウトの後に見事なパイプラインのバレルで9ポイントを出していた伊東李安琉。
インタビュアーも冒頭にその件について触れていた。
次ヒートに登場した加藤翔平はオンショアで豹変したパイプで仕事をこなし、後半に4位から2位に浮上。
ジョーダン・ローラー(AUS)、メイソン・ホー(HAW)の強豪を抑え、リアム・オブライエン(AUS)と共にRound of 32行きを決めている。
なお、Round of 32では伊東李安琉、加藤翔平が同ヒートに重なる。
タロウ・ワタナベが9ポイントライドを披露

PHOTO: © WSL/Tony Heff
この日出た3本の9ポイントの内、2本は国籍はアメリカながら、両親が日本人のタロウ・ワタナベとイアン・ジャンティ(HAW)が同ヒートでスコア。
タロウは終盤にバックドアのバレルをメイクして3位からトップに立ち、イアンはブザービーターで次のラウンドに進み、CSランキング3位のオスカー・ベリー(AUS)、2023年のWJCチャンピオン、ジェット・シェリング(USA)がここで姿を消した。

「とにかく、めっちゃ波を待ったよ。波が良いのは分かっていたけど、自分のところに入らなかったんだ。残り10分くらいで、どうしてもスコアが必要になり、パドルして戻ったところで、小さな波をつかんだ。ずっとインサイドの小さなライトを狙っていたんだ。あの波はダンパーだったけど、一瞬でも中に入って出てくることができれば、6ポイントは出ると思った。波が閉じずに開いたままだったので、興奮したね。本当に最高だった。8歳の頃からここに来ている。普段はここでそんなに多くの波には乗れないけど、自信は感じている。毎年戻ってくるたびに違った表情がある。みんないつも温かく迎えてくれるし、本当に美しい場所さ」
現在CSランキング19位のタロウだが、ヒート毎に順位が反映されるライブランキングでは16位まで浮上。
クオリファイ圏内の10位に近づいている。
なお、母親が日本人のシオン・クロフォード(HAW)も次に繋げている。

PHOTO: © WSL/Tony Heff
ハイエストヒートスコアはカウリ・ヴァースト

PHOTO: © WSL/Tony Heff
今シーズン、開幕戦で2位となり、ポルトガル戦で優勝。
念願のクオリファイが現実的になっているカウリ・ヴァースト(FRA)はバックドアで2本のバレルを抜け、トータル16.03とハイエストヒートスコアをマークした。
金メダルを獲得したパリ五輪でも披露していたバレルのスキルはハワイでも活かされており、改めて彼がクオリファイにふさわしいサーファーであることを証明した1日だった。
「タヒチにはライトの波があまり多くないんだ。自分のヒートで2つのライトを見つけられて、とても興奮している。ここ数日間、そして先日のイベントでも、あのようなライトを得るために、トライして、トライして、トライし続けてきた。海に4人しかいな状況でも、本当に優れたサーファーたちとの短い30分ヒートは少しストレスだよ。ヒートでは、良い波を見つけなければならない。勝てて嬉しい。クオリファイすることは目標の一部。それよりもファイナルに進みたい。この場所と波を愛している。ヒートを確実に勝ち、自分の時間をできる限り楽しみたいね」
同じフランス人では、ジョルガン・クズィネ、チャーリー・クイヴロントが同ヒートを1・2フィニッシュ。
一方、CSランキング2位のサミュエル・プーポ(BRA)は敗退している。
勝ち上がった世界最高峰のサーファー

PHOTO: © WSL/Tony Heff
パイプラインという特別な舞台ということで、通常のCSよりも多くのCT選手が出場している今イベント。
残念ながら、カノアは早々と敗退したものの、パイプラインのCTで2連覇を達成したバロン・マミヤ(HAW)を始め、グリフィン・コラピント(USA)、コール・ハウシュマンド(USA)、セス・モニーツ(HAW)がラウンドアップ。
4名共にスコアを伸ばして際立っていたが、中でもバロンとグリフィンは8ポイント台、7ポイント台を出して勝利。
グリフィンはカウリの次に高いトータルスコア15.67を出して圧勝していた。

PHOTO: © WSL/Mike Ito

PHOTO: © WSL/Tony Heff

PHOTO: © WSL/Tony Heff
「ここで一年を始められるのは素晴らしい気分だね。それに今年は最後もここで締めることになる。素晴らしいと思うよ。ノースショアは第二の故郷のようなもので、12歳の頃から来ている。パイプでサーフィンする時は常に全力さ。オフの間は完全にサーフィンのスイッチを切って、大好きなゴルフばかりしていた。それが本当に楽しくて。なんて言うか、あえて『怪我で休んでいる』のと同じような感覚で過ごしてみたんんだ。よく怪我から復帰した選手が、前よりも強くなって戻ってきたっていう話を聞くでしょ。だから、あえて長いことサーフィンから離れることで、モチベーションを高め、もっと強くなって戻ってこられるんじゃないかと思ったのさ」
その他、CSの上位選手ではカレントリーダーのイーライ・ハンネマン(HAW)、ジョージ・ピッター(AUS)、ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)、ウィンター・ヴィンセント(AUS)がラウンドアップ。
CS返り咲きを狙うカラム・ロブソン(AUS)、モーガン・シビリック(AUS)、ジャクソン・ベイカー(AUS)や、ハワイアンではベンジ・ブランド、ジョーイ・ジョンストン、ジャクソン・バンチが勝ち上がっている。
ネクストコールは現地時間2月2日朝7時15分(日本時間2月2日2時15分)で、8時に開始予定。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
Lexus Pipe Challenger Presented by Billabong Men’s Round of 64 Results:
HEAT 1: Joey Johnston (HAW) 12.84 DEF. Cole Houshmand (USA) 12.83, Lucca Mesinas (PER) 11.17, Deivid Silva (BRA) 3.67
HEAT 2: Morgan Cibilic (AUS) 13.33 DEF. Jackson Bunch (HAW) 10.73, Mateus Herdy (BRA) 7.84, Finn McGill (HAW) 7.80
HEAT 3: Kauli Vaast (FRA) 16.03 DEF. Carlos Munoz (CRC) 13.63, Kade Matson (USA) 12.43, Makana Pang (HAW) 8.43
HEAT 4: Lucas Silveira (BRA) 15.50 DEF. Barron Mamiya (HAW) 15.30, Lucas Cassity (MEX) 14.47, Bronson Meydi (INA) 8.77
HEAT 5: Jorgann Couzinet (FRA) 15.10 DEF. Charly Quivront (FRA) 12.33, Samuel Pupo (BRA) 10.83, Franco Radziunas (ARG) 4.90
HEAT 6: Taro Watanabe (USA) 14.97 DEF. Ian Gentil (HAW) 14.80, Oscar Berry (AUS) 12.77, Jett Schilling (USA) 11.67
HEAT 7: Winter Vincent (AUS) 8.33 DEF. Ryan Huckabee (USA) 7.90, Dimitri Poulos (USA) 7.17, Jadson Andre (BRA) 6.94
HEAT 8: Griffin Colapinto (USA) 15.67 DEF. Lucas Vicente (BRA) 9.50, Joh Azuchi (JPN) 6.80, Ryan Callinan (AUS) 2.77
HEAT 9: Mikey McDonagh (AUS) 12.67 DEF. Nolan Rapoza (USA) 12.17, Kanoa Igarashi (JPN) 9.83, Luke Swanson (HAW) 7.63
HEAT 10: Benji Brand (HAW) 7.64 DEF. Jacob Willcox (AUS) 6.67, Edgard Groggia (BRA) 4.57, Levi Slawson (USA) 3.07
HEAT 11: Eli Hanneman (HAW) 15.27 DEF. Callum Robson (AUS) 13.17, Ezekiel Lau (HAW) 12.66, Keijiro Nishi (JPN) 2.77
HEAT 12: Jackson Baker (AUS) 9.10 DEF. Luke Thompson (RSA) 6.17, Luke Tema (HAW) 5.37, Michael Rodrigues (BRA) 1.87
HEAT 13: Xavier Huxtable (AUS) 11.67 DEF. Seth Moniz (HAW) 11.56, Kyuss King (AUS) 8.50, Legend Chandler (HAW) 4.83
HEAT 14: Riaru Ito (JPN) 11.87 DEF. George Pittar (AUS) 9.60, Ian Gouveia (BRA) 8.73, Hiroto Ohhara (JPN) 7.33
HEAT 15: Liam O’Brien (AUS) 11.17 DEF. Shohei Kato (JPN) 8.83, Jordan Lawler (AUS) 7.50, Mason Ho (HAW) 7.06
HEAT 16: Shion Crawford (HAW) 15.66 DEF. Adur Amatriain (EUK) 11.16, Jake Marshall (USA) 7.36, Igor Moraes (BRA) 4.17
Lexus Pipe Challenger Presented by Billabong Men’s Round of 32 Matchups:
HEAT 1: Joey Johnston (HAW) vs. Morgan Cibilic (AUS) vs. Carlos Munoz (CRC) vs. Barron Mamiya (HAW)
HEAT 2: Cole Houshmand (USA) vs. Jackson Bunch (HAW) vs. Kauli Vaast (FRA) vs. Lucas Silveira (BRA)
HEAT 3: Jorgann Couzinet (FRA) vs. Taro Watanabe (USA) vs. Ryan Huckabee (USA) vs. Lucas Vicente (BRA)
HEAT 4: Charly Quivront (FRA) vs. Ian Gentil (HAW) vs. Winter Vincent (AUS) vs. Griffin Colapinto (USA)
HEAT 5: Mikey McDonagh (AUS) vs. Benji Brand (HAW) vs. Callum Robson (AUS) vs. Luke Thompson (RSA)
HEAT 6: Nolan Rapoza (USA) vs. Jacob Willcox (AUS) vs. Eli Hanneman (HAW) vs. Jackson Baker (AUS)
HEAT 7: Xavier Huxtable (AUS) vs. Riaru Ito (JPN) vs. Shohei Kato (JPN) vs. Adur Amatriain (EUK)
HEAT 8: Seth Moniz (HAW) vs. George Pittar (AUS) vs. Liam O’Brien (AUS) vs. Shion Crawford (HAW)
Lexus Pipe Challenger Presented by Billabong Women’s Round of 32 (Heat 2-8) Matchups Remaining:
HEAT 2: Yolanda Hopkins (POR) vs. Tya Zebrowski (FRA) vs. Anat Lelior (ISR) vs. Vahine Fierro (FRA)
HEAT 3: Isabella Nichols (AUS) vs. Nadia Erostarbe (EUK) vs. Arena Rodriguez (PER) vs. Sanoa Dempfle-Olin (CAN)
HEAT 4: Bettylou Sakura Johnson (HAW) vs. Annette Gonzalez Etxabarri (EUK) vs. Vaihitimahana Inso (HAW) vs. Moana Jones Wong (HAW)
HEAT 5: Gabriela Bryan (HAW) vs. Amuro Tsuzuki (JPN) vs. Zoe McDougall (HAW) vs. Eweleiula Wong (HAW)
HEAT 6: Luana Silva (BRA) vs. Sally Fitzgibbons (AUS) vs. Sophie McCulloch (AUS) vs. Alyssa Spencer (USA)
HEAT 7: Erin Brooks (CAN) vs. Francisca Veselko (POR) vs. Anon Matsuoka (JPN) vs. Teresa Bonvalot (POR)
HEAT 8: Caitlin Simmers (USA) vs. India Robinson (AUS) vs. Sierra Kerr (AUS) vs. Sophia Medina (BRA)
(黒本人志)














