2026年にCTに復帰するジョン・ジョン・フローレンスが12月10日〜20日に開催されるQS2,000『Florence Pipe Pro』で久々にコンテストジャージを着る。
舞台は彼の裏庭でもあるパイプライン。
そして、自身のブランド「Florence」がスポンサーとなる。
『Florence Pipe Pro』はハワイ/タヒチ・ヌイリージョナルの今シーズン最後のイベントで、ここでの結果が来年のCS出場に大きな影響を与える。
メンズはトップ5、ウィメンズはトップ3がCSのスポットを確保する。
また、パイプラインという特別な舞台でのイベントで、36人の追加枠にはローグレードのQSとは思えない豪華なサーファーが入る予定。
ホームで復帰するJJF

PHOTO: © WSL/Keoki Saguibo
かつてパイプラインではマスターズ、シュートアウトに並ぶ3大イベントとして『Volcom Pipe Pro』がQSとして開催されていたが、パンデミックの影響もあり、2020年の11回目を最後にストップ。
2021年は『HIC Pipe Pro』として開催され、ジョン・ジョンが優勝したが、その後はパイプラインでQSは行われなかった。
『Florence Pipe Pro』はパイプラインでのQS復帰イベントでもあるのだ。
「フローレンスがパイププロのスポンサーをするチャンスを与えられたことは、多くの意味を持つ。パイプでのコンテストは、私の人生と競技の旅の大きな部分であった。私たちのブランドがこの素晴らしいイベントの一部になれることにとても興奮しているよ。パイプは私にとって世界で最高の波である。それは非常に多くの異なる顔を持っているんだ。最も恐ろしく、最も挑戦的な波の一つであると思う。ワールドタイトルを獲得しようとすることから、人生最高の波を得ようとすることまで、今後長い間この波から学び続けることになると思う」

二人の弟と共にパイプラインの目の前で育ったジョン・ジョンはワールドタイトル、3度のトリプルクラウン。
ワイメアでのエディに加え、2021年に念願のマスターズの栄冠を手に入れた。
彼にとってその栄冠は誰よりも大きな意味を持つ。
「パイプで勝つことは、特別な感情なんだ。世界最高のサーファーたちに憧れ、彼らがパイプで勝つのを見て育ったからだよ。アンディやケリーたちは皆、偉大なオーラを放つ瞬間を持っていた。それらの歴史の一部になるチャンスを持てることは、未だに信じられない感覚だ。パイプで戦えるあらゆるチャンスに感謝しているよ」
フローレンス兄弟も出場

『Florence Pipe Pro』にはジョン・ジョンの他、次男のネイザン、三男のイヴァンも出場する。
彼らもパイプラインは裏庭で、ノースショアの時期には世界のバレルハンターと共に毎年注目を集めている。
また、イヴァンは2021年の『HIC Pipe Pro』では10ポイントライドを披露して3位になった。
「フローレンスがパイプ・プロのスポンサーになることは、母と兄弟たちと一緒に家族のレガシーを築いていることである。パイプは2フィートであろうと20フィートであろうと、ここが自分の居場所だと実感できる。パイプで勝利するのは夢であり、兄弟の足跡を辿ることにもなる」
イヴァン・フローレンス
「私たちのブランドと名前がパイプラインでのイベントに結び付けられているのを見ることは、最高だね。私たちはイベントとパイプでサーフィンした人々をアイドル視して育ったんだ。通りの向こう側の小学校から、サーファーたちが10ポイントを出した時の群衆の叫び声を聞くことができたし、あるいは事故があって医療搬送のヘリコプターがヒーローたちを拾い上げるのを見てきた。パイプラインは子供時代から染み込んでいるので、そこでイベントの主催スポンサーになることは超特別なんだ」
ネイザン・フローレンス

PHOTO: © WSL/Keoki Saguibo
3つめのタイトルを狙うモアナ・ジョーンズ・ウォン

パイプラインの女王と呼ばれているモアナ・ジョーンズ・ウォンは2021年のQS優勝と2022年のCT優勝に続き、パイプラインでの3つめのタイトル獲得を狙っている。
同時にハワイ/タヒチ・ヌイリージョナルのカレントリーダーでもある彼女は3度目のリージョナルタイトルも手に入れる可能性がある。
トリプルクラウンの順に行われるサンセットビーチ、ハレイワ、パイプラインで2位、4位と2戦連続でファイナルに進んでいるモアナ。
最後のパイプラインは彼女が最も得意とする波である。
「凄い興奮しているわ。数ヶ月前に、パイプでシーズンを終える予定であることを聞き、これは完璧であると思った。前回のパイプでのQSは私のコンテスト初勝利だった。それまでもパイプでイベントはあったけど、勝ったことがなかったの。あの朝の海はずっと良い波だった。まさに夢のような快進撃だったわ。その結果、1位になったの。今年は完全に異なり、多くの大会開催の機会に恵まれている。私たちのリージョナルにとって本当に最高であり、イベントが多ければ多いほど良いわ。サンセットでは2位になった。あそこでのサーフィンは本当に良かったように感じた。ハレイワでもファイナルに残った。今回のパイプでも良い結果を出してリーダーボードの頂点でシーズンを終えることを望むわ」
多くのパイプラインのスペシャリストが出場

『Florence Pipe Pro』には多くのパイプラインのスペシャリストが出場する。
CTでのパイプライン戦を制したカリッサ・ムーア、バロン・マミヤを始め、リージョナルトップのフィン・マクギル。
ジョシュア・モニーツ、ベティルー・サクラ・ジョンソンや、イアン・ジェンティル、カナダのエリン・ブルックス、ブラジルのルアーナ・シルヴァ。
他にもかつてマスターズに出場していた選手が出場する予定。
ファーストコールは現地時間12月10日の朝7時(日本時間の11日午前2時)
ライブ中継はWSLの公式アプリなどで配信される。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)














