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伊東李安琉が2位!野中美波が3位!QS6,000『Taiwan Open of Surfing』

現地時間11月9日、台湾の台東「金樽漁港(Jinzun Harbour)」で開催されていた『Taiwan Open of Surfing』が終了。

ハイグレードのQSが続く今シーズンのアジアとオーストラリア/オセアニアリージョナル。
今年の台湾のイベントは5,000から6,000にグレードアップしてアジアリージョナルはシリーズでチャンピオンを決める「2025 Bonsoy Asia Super Series」というボーナスまで加算。

イベントはオーストラリアのリーフ・ヘーゼルウッズ、ルーシー・ダラーが優勝。
「Bonsoy Asia Super Series」のタイトルは小林桂と中塩佳那が手に入れた。

伊東李安琉がキャリア最高の成績

(リーフ・ヘーゼルウッズ)
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ファイナルデーの金樽漁港は非常に強い勢力まで発達した台風26号の接近に伴い、北東風が強く、サイズは十分にあったものの、難しいコンディション。

リーフと日本の伊東李安琉がファイナリストに選ばれ、7.50をスコアしたリーフが主導権を握っていた。
後半、伊東李安琉はニード7.17のシチュエーションでいくつかのチャンスがあったが、決めきれず…。

ラスト1分を切ってから乗った波は1ターンからクローズセクションまでメイクするが、4.83とスコアは伸びず、リーフが『Krui Pro』に続き、今季2度目の6,000グレードの優勝を手に入れた。

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「今は妻のマディのことを考えている。彼女がここにいてくれたら良かったよ。帰ったら一緒にお祝いするけど、多分、ここでもすぐに祝杯が始まると思う。シーズン序盤は本当に調子が悪くて、続けるかどうかも迷っていた。だからこの2勝目は本当に嬉しいね。“完全復活だ!”って感じさ。昨日ランキングを計算してみたら、今回勝てばトップに立てると分かって、めっちゃ興奮したよ。CSの出場枠を確実にするのは自分にとってとても大事なことなので、本当に最高の気分。サポートしてくれているチームのみんなに感謝している。最初に台湾に来たときは2位だった。この場所は本当に大好きだよ。波も楽しいし、人も最高。ここで優勝できて特別な気持ち。今年2勝目でシーズンを締めくくれるなんて、本当に最高だね」

今シーズンのリーフは『Krui Pro』で優勝したものの、CSの方は全く結果を出せず、現在54位と厳しいポジションにいる。
来シーズンもCSに出場するにはQSでの結果が必要だったが、田原、フィリピンと悪い結果が続いていた。
しかし、今回の優勝でオーストラリア/オセアニアリージョナルのトップに立ち、来シーズンもCSを回れることになった。

なお、2位になった伊東李安琉はSFでザビエル・ハクスタブル(AUS)との接戦を制してQS6,000で初のファイナル進出。
今シーズンは2年目のCSをメインに回っているため、QSは47位だったが、今回の結果で10位まで浮上している。

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15歳のルーシーが今季2勝目でトップに立つ

(ルーシー・ダラー)
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ウィメンズサイドはルーシー・ダラーとニュージーランドのサフィ・ヴェットがファイナルに残り、レフトで5.17、6.67を出し、トータル11.84で圧勝。
まだ15歳のルーシーは早くもQS1年目でニアスと台湾の二つの6,000イベントで優勝する天才ぶりを発揮しており、ランキングでもトップに立っている。

「信じられないわ!こんな素晴らしい場所で大会に出て、友達と一緒にサーフィンできることに本当に感謝している。このシリーズでは本当に凄い女性サーファーたちと戦うことができて、最高の経験になった。正直、言葉が出ない。今年この大会に出るかどうかも迷っていたので、2回も優勝できたなんて信じられないわ。これから友達とお祝いするのが楽しみよ!」

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小林桂&中塩佳那が「Bonsoy Asia Super Series」のタイトルを獲得

(野中美波)
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ウィメンズの日本人最高位はSFでサフィと戦った野中美波の3位。
ランキング5位から3位に浮上している。

今シーズンから始まった「Bonsoy Asia Super Series」は小林桂と中塩佳那がタイトルを獲得。

小林桂は、2,000で3勝。韓国の6,000で2位。
台湾では33位と最悪の結果に終わったが、アジアリージョナルのカレントリーダーの座を守っている。

中塩佳那は田原での6,000で優勝を始め、韓国の6,000で2位、浜松の2,000で優勝。
2位以下に大差をつけている。

11月17日〜22日はフィリピンでQS4,000『Baler International Pro QS4000』が開催される。

(中塩佳那)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder
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『Taiwan Open of Surfing』結果
1位リーフ・ヘーゼルウッズ(AUS)
2位 伊東李安琉(JPN)
3位 ザビエル・ハクスタブル(AUS)、ハーレー・ウォルター(AUS)
5位 西優司(JPN)、加藤翔平(JPN)、ソル・グルンドリング(AUS)、マーロン・ハリソン(AUS)

ウィメンズ
1位 ルーシー・ダラー(AUS))
2位 サフィ・ヴェット(NZL)
3位 タイラー・グリーン(AUS)、野中美波(JPN)
5位 脇田紗良(JPN)、中塩佳那(JPN)、ウィロー・ハーディ(AUS)、都築虹帆(JPN)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(黒本人志)

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