WSLは最終戦のタヒチを前に2026年のCTスケジュールと新フォーマットの詳細を公開。
50周年を迎える節目の年となる2026年は、男女統合のツアーとして全12戦が開催。
ウィメンズの枠も拡大される。
9戦のレギュラーシーズンと2戦のポストシーズンを経て、シーズン最終戦は新フォーマットとなる「パイプマスターズ」で締めくくられ、全選手参加のフィナーレを迎える。
「今回の変更はサーフィンの歴史を称えると同時にスポーツの未来を築くという我々の決意の表れになる。新フォーマットにより、初日からヒートごとに大きな意味を持つ。アイコニックな開催地、拡大された女子枠、そして最高峰であるパイプラインを舞台に、選手とファンの双方にとってより魅力的なツアーを構築し、サーフィンの次なる章を切り開いていく」
WSL CEO ライアン・クロスビー
2026年CTスケジュール
【レギュラーシーズン】
CT1: 4月1日〜11日
Bells Beach, Victoria, Australia
CT2: 4月17日〜27日
Margaret River, Western Australia, Australia
CT3: 5月2日〜12日
Snapper Rocks, Queensland, Australia
CT4: 5月28日〜6月7日
Punta Roca, El Salvador
CT5: 6月12日〜20日
Saquarema, Brazil
CT6: 7月10日〜20日
Jeffreys Bay, South Africa
CT7: 8月8日〜18日
Teahupo’o, Tahiti
CT8: 8月25日〜9月4日
Cloudbreak, Fiji
CT9: 9月11日〜20日
Lower Trestles, Calif., USA
【ポストシーズン】
CT10:10月14日〜18日
Surf Abu Dhabi, United Arab Emirates
CT11: 10月22日〜11月1日
Peniche, Portugal
CT12: 12月8日〜20日
Pipe Masters, Hawai‘i, USA
2026年シーズンは、開幕からクライマックスまで9か国を9か月に渡って巡る全12戦で構成される。
パイプライン、クラウドブレイク、チョープーといったヘビーなバレルから、ローワー・トレッスルズ、プンタロカ、アブダビのようなハイパフォーマンスブレイクまで、多彩な舞台で世界最高峰のサーフィンが披露される。
スナッパーロックスやジェフリーズベイの完璧な波、マーガレットリバー、ポルトガル、サクアレマの予測不能な展開、そして歴史あるベルズビーチからシーズンが幕を開ける。
レギュラーシーズンでは、男子36名(本戦32名+シーズンワイルドカード2名+イベントワイルドカード2名)、女子24名(本戦21名+シーズンワイルドカード2名+イベントワイルドカード1名)が出場。
第9戦終了後、ポストシーズンの2戦では男子24名・女子16名にフィールドが縮小される。
レギュラーシーズンでの成績上位7戦がポストシーズン進出の選考対象となり、最終ランキングとワールドタイトルは全12戦中ベスト9戦の結果で決定される。
シーズン最終戦となる「パイプマスターズ」では、開幕時点の男子・女子フルフィールド全員が出場。
1.5倍のランキングポイント(最大15,000pt)が与えられることにより、ワールドチャンピオン決定における重要性はこれまで以上に増すこととなる。
男女共に上位8名はシードされ、タイトル争いのドラマがこの歴史的な舞台で繰り広げられることが予想される。
2026年CTフォーマット
2026年は進化したツアーに合わせ、フォーマットも刷新される。
ノンエリミネーションラウンド(敗者復活戦)を撤廃し、最初のヒートからすべてが勝負所になる。
レギュラーシーズン、ポストシーズン、パイプマスターズと、それぞれ男女で異なるフォーマットが採用されるが、どのヒートもランキングに直結する非常に重要な意味を持つ。
レギュラーシーズン(第1~9戦)


・男子出場選手:本戦32名+シーズンワイルドカード2名+イベントワイルドカード2名(計36名)
・女子出場選手:本戦21名+シーズンワイルドカード2名+イベントワイルドカード1名(計24名)
【男子36名フォーマット】
・R1:4ヒート、各ヒートは6名(シード29~34+ワイルドカード2名)で構成。シード33~36は毎大会シャッフルされ、29~32は固定のシード枠。
・R2:16ヒートのマンオンマン形式。シード1~28+第1ラウンドの勝者4名が出場。トップ4シードは第1ラウンドの勝者と対戦。勝者が第3ラウンド進出。
・R3以降:8ヒートのマンオンマン→準々決勝→準決勝→決勝へと進行。
【女子24名フォーマット】
・R1:8つのマンオンマンヒートで構成。
対象選手はシード9〜22(14名)と、イベントワイルドカード2名の合計16名。
ヒートの勝者が第2ラウンドへ進出し、以降は固定トーナメント方式で進行。
・R2:8つのマンオンマンヒート。
ここではシード1〜8の選手と、第1ラウンドの勝者8名が対戦。
勝者が準々決勝へ進出。
・R3以降:準々決勝 → 準決勝 → 決勝 という流れで進行。
このフォーマットにより、レギュラーシーズンの女子CTイベントでも初戦から緊張感あるマンオンマンが展開され、全ヒートがランキングに直結する重要な位置づけになる。
ポストシーズンイベントのフォーマット(第10戦・第11戦)


ポストシーズンにあたる第10戦(アブダビ)と第11戦(ポルトガル)の枠は以下。
男子: クオリファイ済み選手22名+イベントワイルドカード2名(合計24名)
女子: クオリファイ済み選手14名+イベントワイルドカード2名(合計16名)
【男子24名フォーマット】
・R1:8ヒートのマンオンマン形式
対象選手は、シード9〜22(14名)+イベントワイルドカード2名(合計16名)
勝者が固定トーナメント形式で第2ラウンドに進出。
・R2:8ヒートのマンオンマン形式。
シード1〜8の上位選手と、第1ラウンドの勝者8名が固定トーナメント形式で対戦。
勝者が準々決勝へ。
・以降のラウンド:QF → SF → Fという流れで進行。
【女子16名フォーマット】
・R1:8ヒートのマンオンマン形式
このラウンドでは事前のシード分けは行われない。
以降のラウンド:QF → SF → Fという流れで進行。
パイプマスターズ(第12戦)フォーマット


出場選手
男子: クオリファイ済み34名+イベントワイルドカード2名(合計36名)
女子: クオリファイ済み22名+イベントワイルドカード2名(合計24名)
【男子36名フォーマット】
・R1:4ヒートのマンオンマン形式
対象はシード29〜34(6名)+イベントワイルドカード2名の計8名。
※シード33〜36はランダムに組み合わされ、シード29〜32は各ヒートに事前割り当てされる。
ヒート勝者が固定トーナメント方式で第2ラウンドに進出。
・R2:8ヒートのマンオンマン形式。
対象はR1の勝者8名+シード17〜28(12名)の計20名。
勝者が固定トーナメント方式で第3ラウンドへ進出。
R3:8ヒートのマンオンマン形式。
対象はR2の勝者8名+シード9〜16(8名)
勝者が固定トーナメント&再シードありでR4へ進出。
R4:8ヒートのマンオンマン形式。
対象はR3の勝者8名+シード1〜8(8名)
以降はすべて固定トーナメント方式で進行。
以降のラウンド:QF → SF → F
トップシードの選手ほど後半のラウンドから登場し、最大15,000ポイントがかかる最終戦での波乱を抑えつつ、下位シードにもチャンスを残した構成になる。
【女子24名フォーマット】
・R1:8ヒートのマンオンマン形式
対象選手は、シード9〜22(14名)+イベントワイルドカード2名(計16名)
ヒートの勝者が固定トーナメント方式で第2ラウンドに進出。
・R2:8ヒートのマンオンマン形式
対象選手は、シード1〜8の上位選手+R1の勝者8名。
勝者がQFへ進出。
以降のラウンド:QF → SF → F
公式練習日
全ての大会において、本戦初日の前日には、5時間の公式練習が設定され、男子は12名ずつの3ブロック、女子は12名ずつの2ブロックに分けて練習が行われる。
許可やコンディション次第では、コンテスト期間中に2回目の公式練習日が設定される可能性もある。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)