Photo: ISA/Pablo Jimenez

波乗りジャパンは暫定10位『2025 ISA World Surfing Games』5日目

エルサルバドルで開催中の『2025 ISA World Surfing Games』は大会5日目。
現地時間9月10日に公式3-4ftレンジのクリーンなコンディションで終日競技が進行した。

この日はラ・ボカナでウィメンズのメインラウンドR3、メンズのメインラウンドR4、ウィメンズのリパチャージR3。
エル・スンザルでメンズのリパチャージR2の全24ヒートが一気に行われた。

すでにリパチャージで敗者が続出しているため、国別の順位も動き出している。
大会5日目を終えた時点で291人の出場者の内、残っているのは3分の1強にあたるウィメンズ48人、メンズ60人。
その内の9カ国は少なくとも1人のサーファーがリパチャージに回っているものの、全選手が残っているため、同率1位。

日本代表、波乗りジャパンは1名がリパチャージで敗退したため、単独10位に落ちている。

波乗りジャパンは5名が残る

(都築虹帆)
Photo: ISA/Sean Evans

この日は波乗りジャパンの全ての選手に出番があった。

まず、唯一メインラウンドを進んでいる都築虹帆はウィメンズR3で強豪オーストラリアのエリー・ハリソンを抑えてトップ通過を果たした。

メンズのリパチャージR2では西慶司郎が2位通過を果たしたのを皮切りに稲葉玲王、大原洋人がトップ通過。
3名全員がメンズリパチャージR3進出を決めている。
ちなみにメンズはリパチャージR12まであり、ファイナル進出には残り10ヒート勝つ必要がある。

ウィメンズのリパチャージR3では中塩佳那がトップ通過を果たした一方、都筑有夢路は3位敗退。総合では49位でフィニッシュした。

(エルサルバドルは暑さとの戦いもある)
Photo: ISA/Pablo Franco
(稲葉玲王)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(西慶司郎)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(大原洋人)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(中塩佳那)
Photo: ISA/Pablo Jimenez
(中塩佳那と波乗りジャパン)
Photo: ISA/Pablo Jimenez

ウィメンズはペルー、スペイン、オーストラリアが強い

(ペルーのソル・アギーレ)
Photo: ISA/Pablo Franco

ライト、レフト共にあるラ・ボカナで行われたウィメンズのメインラウンドR3ではペルー、スペイン、オーストラリアが強く、3名全てがラウンドアップを果たした。

中でもペルーのソル・アギーレはバックハンドで7.00、フロントサイドでは二つのコンビネーションターンで6.77を出してトータル13.77とこの日のハイエストを揃えてトップ通過。
2位通過は同じくオリンピアンであるスペインのハニレ・ゴンサレス・エチャバリ。

「勝ち上がれて本当に嬉しい。波が凄く良くて、とても楽しかったわ。これ以上ないくらい最高よ。良いレフトとライトに乗って、楽しんで、海と一体になろうとしただけ。それが上手くいったんだと思う」

Photo: ISA/Pablo Jimenez

その他、ペルーのダニエラ・ローサス、オーストラリアのサリー・フィッツギボンズ、ポルトガルのヨランダ・ホプキンス、スペインのナディア・エロスタルベとオリンピアンが次々とR4進出を決めている。

リパチャージでは25歳、コスタリカのオリンピアン、レイラニ・マクゴナグルがラ・ボカナでフロントサイドでレールを掴んでのリバースを決めて8.17をスコア。
トータル16.50は今大会2番目のスコアとなる。

メンズは12名がメインラウンドに残る

(フランスのジョルガン・クズィネ)
Photo: ISA/Pablo Franco

一足先にメインラウンドR4が終了したメンズは12名がR5進出。

ドイツのオリンピアン、ティム・エルターがブザービーターを決めた一方、オーストラリアのカラム・ロブソンがリパチャージ行き。
しかし、オーストラリアはモーガン・シビリック、デイン・ヘンリーと2名がメインラウンドに残っている。

(パリ五輪の金メダリスト、カウリ・ヴァーストもR5進出)
Photo: ISA/Sean Evans

その他、ペルーはアロンソ・コレア、ルッカ・メシナス。
フランスはカウリ・ヴァースト、ジョルガン・クズィネがR5進出。

フランスのジョルガンは2日連続でメインラウンドにおけるハイエストスコア記録。
R4はペルーのルッカとの激しいヒートとなり、まずはルッカが8.00を出して終盤までリードしたが、ジョルガンがラ・ボカナのライトでアグレッシブなサーフィンを披露して8.17を出してトップ通過を果たした。

R5に残った強豪国以外の選手

(エクアドルのブルース・ブルゴス)
Photo: ISA/Pablo Jimenez
Photo: ISA/Pablo Jimenez
(スイスのキアン・マーティン)
Photo: ISA/Pablo Jimenez

R5に進んだは12名の選手の中には強豪国以外の選手に含まれており、WSLではアジアリージョナルに出場しているスイスのキアン・マーティンや、エクアドルのブルース・ブルゴスと若い選手が勝ち上がっている。

エクアドルの選手は過去のWSGでイスラエル・バローナ、カルロス・ゴンサルベスが上位に入ったことがある。
ラテンアメリカの新星である20歳のブルースの活躍に注目したい。

「このラウンドを勝ち上がることができて、本当に嬉しい。この勝利はとても重要。ISAの大会でここまで来たのは初めて。自分の目標に集中しているし、この後の戦いにも備えているよ」

コンテスト6日目の9月11日は朝7時(日本の同日22時)に再開予定。
スケジュールは以下。

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(黒本人志)

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