メンズのRound of 64終了後にレイデイが続いていたCS第6戦『Lexus Pipe Challenger』が現地時間2月5日に再開。
メンズRound of 32から一気にファイナルまで進行した。
前日にワイメアが割れるほどのウネリが入ったノースショア。
大会4日目は公式10-15ftレンジのクリーンなグッドコンディションでハイスコアが続出していたが、後半は風が悪化。
前半のヒートにハイスコアを出しても、後半はポテンシャルがある波を掴めずに敗退した選手が目立った。


パイプラインで本領発揮した伊東李安琉

PHOTO: © WSL/Mike Ito
得意のパイプラインがCS会場に加わった時、「チャンス」と語っていた伊東李安琉は有言実行で、Round of 32でも2本のパイプラインのバレルをメイクしてトップ通過を果たしていた。
「パイプラインは大好きです。あのヒートでは良い波に乗れて7ポイントと6.50ポイントを出せました。ヒートを勝てて嬉しいです。ハワイには11年間通っています。いつも、その冬のベストの波を狙っています。パイプラインは危険ですが、とても良い波で大好きです」
「応援ありがとうございます。勝つことが出来たんですけど、次はもっとヤバい波に乗ってヤバいライディングをするので、楽しみにしてください。ありがとうございます」

QFでも強豪に囲まれながらパイプラインのバレルを抜けたが、残念ながらスコアは伸びず、ここで敗退となった。
それでも2024年の『Lexus US Open of Surfing』に並ぶ9位をマークし、CSランキングを13位も上げている。
なお、Round of 32で伊東李安琉と同ヒートになった加藤翔平は25位でフィニッシュ。
昨シーズンの『Da Hui Backdoor Shootout』に続き、今大会も得るものは多かったはずだ。

カラム・ロブソンが優勝してクオリファイに近づく

ノースショアのイベントはローカルへの配慮からすべて4人ヒートで行われるため、通常のCSよりも進行が早い。
バンピーなパイプラインでファイナルを争ったのはCT選手のグリフィン・コラピント(USA)、元CT選手で返り咲きを目指しているカラム・ロブソン(AUS)、モーガン・シビリック(AUS)、イーライ・ハンネマン(HAW)で、6.33を出したカラムがリードしていた。
グリフィンがバックドアで7.00、モーガンが7.70を出したが、バックアップスコアを揃えられず、カラムが高さのあるフルローテーションをメイクして強烈なターンで締めくくり、7.67を重ねてトータル14.00。
他の3名はニードスコアを更新できず、カラムが2022年の『Boost Mobile Gold Coast Pro』以来、2度目のCS優勝を決めた。
2位はモーガン、3位はグリフィン、4位はイーライとなった。

「本当に最高の気分さ。ファイナルはクラシックなパイプラインではなかったけど、モーグス、グリフィン、イーライ、最高のサーファーが揃った。自分がこの大会で優勝したなんて、とにかく信じられない。週の始まりから今日まで、自分が優勝するんだと信じ続けるなんて、かなりクレイジーなことだよ。今はどんな気分になれば良いのか、本当に分からないけど、とにかく舞い上がっている」
2024年のCTでミッドシーズンカットにあってから返り咲きを目指してCSで奮闘しているカラム。
2024年のポルトガル戦で2位になったものの、クオリファイには届かず、今シーズンもパイプラインの前まで低迷していた。
しかし、今回の優勝でクオリファイ手前の11位まで浮上しており、最終戦のオーストラリアでの目標達成が現実的になってきた。
「CSでは、明らかに自分のベストな年ではなかった。でも、ここに来る前の30何位かに比べれば、11位というのはずっとマシだよね。少しのオフの期間に改めて集中し直した。パイプラインに来てサーフィンをすることにワクワクしていたよ。CTでもここでやったことがあるし、とにかく大好き。この波を愛している」

2本の9ポイントを出したモーガン

まだ波が良かったRound of 32、QFでそれぞれ9ポイントを出していたモーガン。
Round of 32ではローカルのジョーイ・ジョンストン、バロン・マミヤ、コスタリカのカルロス・ムニョスとのスーパーヒートになり、1本目に潰されたバックドアを2本目で見事にメイク。レイトテイクオフからプルイン、完全に姿を消してから物凄いスピードで飛び出してきた。
QFでは9ポイントの他に8.50も重ね、トータル17.50と驚異的なスコアを記録した。
「ただゾーンに入っていると感じた。始まりは少し緊張していたよ。あのQFのパフォーマンスは本当に気分が良かった。9.00の波は最高だったね。テイクオフから少しフェイドをしたんだ。この舞台で、すべてを満喫できていることにとてもワクワクしている。少人数でのパイプでのサーフィンは素晴らしかったね。サポートしてくれたローカルとウォーター・パトロールに感謝している」

2022年のCTでミッドシーズンカットにあってからチャレンジを続けているモーガンだが、CSランキングは12位、16位、19位とクオリファイまであと一歩で終えるシーズンが続いていた。
今シーズンはポルトガル戦での5位、今回の2位でランキング7位で最終戦に挑むことになる。
最終戦の舞台は彼の地元のニューキャッスル・ミアウェザービーチ。
地元のファンの前で感動的なドラマを見せてくれることに期待しよう。
返り咲きを確定させたイーライ

カラム同様、2024年のCTでミッドシーズンカット、CS落ちとなったマウイ島出身のイーライだが、南アフリカでの5位を筆頭にポルトガルで3位、ブラジルで2位と良い結果を重ねカレントリーダーでハワイ入りした。
Round of 32で9.27を出し、QF進出を決めた時点でCT返り咲きが確定した。
「最高に嬉しい。ブラジルではイベントで優勝する必要があって2位だった。ここホームでそれが起こることは分かっていた。想像した以上に素晴らしい。ビーチにいる友人や家族全員が祝福してくれたのは、とても特別だった。今はまだイベントに残っており、まだ何かに向かって努力している最中なので実感が湧かず奇妙な感じだね。過去数年を振り返ると、とても激しい道のりだったように感じるけど、CTに戻れるのは最高さ」
バレルだけではなく、オールマイティな才能を持つ彼は変化が大きかったこの日のパイプラインでも強さを見せてファイナル進出を決めた。



なお、ウィメンズはRound of 32がスタンバイ。
都筑有夢路がH5、松岡亜音がH7にクレジットされている。
ネクストコールは現地時間2月6日朝7時15分(日本時間2月7日2時15分)
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
『Lexus Pipe Challenger』結果
1位 カラム・ロブソン(AUS)
2位 モーガン・シビリック(AUS)
3位 グリフィン・コラピント(USA)
4位 イーライ・ハンネマン(HAW)
Lexus Pipe Challenger Presented by Billabong Men’s Final Results:
1 – Callum Robson (AUS) 14.00
2 – Morgan Cibilic (AUS) 13.37
3 – Griffin Colapinto (USA) 12.17
4 – Eli Hanneman (HAW) 3.07
Lexus Pipe Challenger Presented by Billabong Men’s Semifinal Results:
HEAT 1: Griffin Colapinto (USA) 13.10 DEF. Morgan Cibilic (AUS) 10.83, Jorgann Couzinet (FRA) 8.27, Joey Johnston (HAW) 2.26
HEAT 2: Eli Hanneman (HAW) 12.67 DEF. Callum Robson (AUS) 5.80, Liam O’Brien (AUS) 5.43, Xavier Huxtable (AUS) 2.53
Lexus Pipe Challenger Presented by Billabong Men’s Quarterfinal Results:
HEAT 1: Morgan Cibilic (AUS) vs. Ryan Huckabee (USA) vs. Jackson Bunch (HAW) vs. Griffin Colapinto (USA)
HEAT 2: Jorgann Couzinet (FRA) vs. Joey Johnston (HAW) vs. Charly Quivront (FRA) vs. Kauli Vaast (FRA)
HEAT 3: Benji Brand (HAW) vs. Xavier Huxtable (AUS) vs. Eli Hanneman (HAW) vs. George Pittar (AUS)
HEAT 4: Riaru Ito (JPN) vs. Callum Robson (AUS) vs. Liam O’Brien (AUS) vs. Jacob Willcox (AUS)
Lexus Pipe Challenger Presented by Billabong Men’s Round of 32 Results:
HEAT 1: Morgan Cibilic (AUS) 15.33 DEF. Joey Johnston (HAW) 11.16, Barron Mamiya (HAW) 5.77, Carlos Munoz (CRC) 3.33
HEAT 2: Jackson Bunch (HAW) 14.77 DEF. Kauli Vaast (FRA) 12.83, Cole Houshmand (USA) 12.83, Lucas Silveira (BRA) 8.83
HEAT 3: Jorgann Couzinet (FRA) 10.00 DEF. Ryan Huckabee (USA) 9.80, Lucas Vicente (BRA) 8.66, Taro Watanabe (USA) 6.66
HEAT 4: Charly Quivront (FRA) 12.10 DEF. Griffin Colapinto (USA) 9.93, Ian Gentil (HAW) 9.77, Winter Vincent (AUS) 9.00
HEAT 5: Benji Brand (HAW) 16.80 DEF. Callum Robson (AUS) 11.00, Mikey McDonagh (AUS) 9.77, Luke Thompson (RSA) 6.53
HEAT 6: Eli Hanneman (HAW) 14.14 DEF. Jacob Willcox (AUS) 10.17, Nolan Rapoza (USA) 9.10, Jackson Baker (AUS) 2.14
HEAT 7: Riaru Ito (JPN) 13.50 DEF. Xavier Huxtable (AUS) 11.73, Adur Amatriain (EUK) 9.94, Shohei Kato (JPN) 3.17
HEAT 8: Liam O’Brien (AUS) 15.93 DEF. George Pittar (AUS) 14.87, Seth Moniz (HAW) 14.67, Shion Crawford (HAW) 6.06
Lexus Pipe Challenger Presented by Billabong Women’s Round of 32 (Heat 2-8) Matchups Remaining:
HEAT 2: Yolanda Hopkins (POR) vs. Tya Zebrowski (FRA) vs. Anat Lelior (ISR) vs. Vahine Fierro (FRA)
HEAT 3: Isabella Nichols (AUS) vs. Nadia Erostarbe (EUK) vs. Arena Rodriguez (PER) vs. Sanoa Dempfle-Olin (CAN)
HEAT 4: Bettylou Sakura Johnson (HAW) vs. Annette Gonzalez Etxabarri (EUK) vs. Vaihitimahana Inso (HAW) vs. Moana Jones Wong (HAW)
HEAT 5: Gabriela Bryan (HAW) vs. Amuro Tsuzuki (JPN) vs. Zoe McDougall (HAW) vs. Eweleiula Wong (HAW)
HEAT 6: Luana Silva (BRA) vs. Sally Fitzgibbons (AUS) vs. Sophie McCulloch (AUS) vs. Alyssa Spencer (USA)
HEAT 7: Erin Brooks (CAN) vs. Francisca Veselko (POR) vs. Anon Matsuoka (JPN) vs. Teresa Bonvalot (POR)
HEAT 8: Caitlin Simmers (USA) vs. India Robinson (AUS) vs. Sierra Kerr (AUS) vs. Sophia Medina (BRA)
(黒本人志)














