1月30日に発売された「ザ・サーファーズ・ジャーナル」日本版15.5号の読みどころを同誌のコントリビューティング・エディターも務める李リョウが紹介。

添田知博氏インタビュー
日本のサーフボード業界において、若手クラフツマンの筆頭と言えば添田知博氏でしょう。今回特集された添田博道氏のご子息であり、現在はファクトリー全体を統括する立場にあります。インタビューで興味深かったのは、彼がボード作りを俯瞰で見ているところ。コンベンショナルなショートボードに固執せず、オルタナティブなボードも柔軟に受け入れる。その一方で、クラシックなロングボードに対しては、敬意を払いながらも「自分は介入しない」と立場を明確にしている。その正直な語り口には、とても好感が持てました。プロサーファーがコンテストで海外製ボードを支持する理由についても、彼が語ると非常に説得力があります。 実は以前、知博氏とフィジーのタバルアへ取材に行ったことがあるんです。さぞかし生意気な青年なんだろうなと身構えていたのですが、実際会ってみたら驚くほど素直な性格で、良い旅になった思い出がある。彼が本領を発揮するのは、まだまだこれから。期待しかありません。

日出ずる国のボスたち
日本へサーフトリップに来たがる外国人サーファーは多いですが、コンディションを当てるのは本当に難しい。日本に住むサーファーなら誰もが痛感していることでしょう。今回はハワイのオルタナ系サーファーが、この「日出ずる国」で見事にスコアしたというお話。内容自体はシンプルですが、特筆すべきは日本のフォトグラファーU-ske が撮影を担当していること。波、デカイです。本人も「もっと良い写真が残っています」なんて言ってましたよ、最高ですね。この記事は米国版ジャーナルにも掲載される予定です。

パンクチャー・キッド
ステファニー・ギルモアのファンは多いと思いますが、僕もその一人。もしサーフィンのコンテストに、フィギュアスケートのような「インプレッションポイント(印象点)」の加算方式があったなら、彼女は今でも世界チャンピオンだろうな、なんて思います。ファン待望の記事です。彼女の唯一無二のスタイルを、ぜひじっくり楽しんでください。

幕末の志士のように
この記事は、単に「日本のボード業界で大成功した」というサクセスストーリーではありません。一人の日本人サーファーが、ハワイという聖地でどう戦い、何を残したか。そんな視点で綴られています。かつてハワイには「プロクラス・トライアル」という試合があり、そこで入賞して初めてパイプマスターズなどのメジャー大会への出場権が得られました。その切符を、日本人として唯一手にしたのが添田博道氏です。当時の生々しい回想が語られていますが、ビジネスの成功だけでは語れない、サーフィンの世界ならではの「格好良さ」がここにあります。

シェイパーズ・プロジェクト
ファッション界で成功したフォトグラファーが、ライフワークとしてファクトリーのシェイパーを撮り続けているという記事。実はそこにはディープな理由がありました。長年かけて築かれてきたサーフィン界の風習やマナー、あるいは独特のヒエラルキーといったものが、いま失われようとしている。それが完全に消えてしまう前に、写真として記憶に残しておきたいという彼の願い。……なんだか、すごくよく分かります。
(李リョウ)
THE SURFER’S JOURNAL (ザ・サーファーズ・ジャーナル)

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