(吉川広夏) PHOTO: © WSL/Ed Sloane

吉川広夏&井上鷹がラウンドアップ!LT第2戦『Bioglan Bells Beach Longboard Classic』初日

現地時間9月17日、ウェイティングピリオド初日にLT第2戦『Bioglan Bells Beach Longboard Classic』が開幕!
初日は公式2-4ftレンジのクリーンなコンディションでスタートして日中は風の影響でバンパーな波に変化する中、ウィメンズ、メンズの順でOpening Roundが進行した。

吉川広夏と井上鷹がRound of 16進出

(笑顔で勝利者インタビューに答える吉川広夏)
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Opening Roundは3人ヒートでトップだけがRound of 16へ。
残り2名は敗者復活戦のElimination Round行きとなる。

日本人選手ではまず吉川広夏がオープニングヒートでアリス・レモーン(FRA)、エミリー・レスブリッジ(AUS)と戦い、トップ通過。
このヒートはグーフィーフッターのエミリーがリードしていたが、ラスト5分を切ってプライオリティを持っていた吉川広夏の後ろでエミリーがテイクオフ。これにインターフェアがコールされ、エミリーは減点。結果的に吉川広夏がラウンドアップしたが、エミリーがインターフェアをしなくても、吉川広夏は最後に6.17を出したため、トップだった。

「とても嬉しいです。リラックスして深呼吸して楽しんでサーフィンしようと思っていました。最後の波は良かったです。日本から応援してくださっているみなさんありがとうございます。残り30秒で逆転することができて次のR3に進むことができました。本当に自分らしく頑張っていくので、応援宜しくお願いします」

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井上楓、井上桜の姉妹は同ヒートでソレイユ・エリコ(USAと対戦し、2位と3位でElimination Roundへ。
昨年のベルズで2位に入っていた田岡なつみはベテランのクロエ・カルモン(BRA)に抑えられ、2位でElimination Roundへ。

メンズサイドでは井上鷹がカニエラ・スチュワート(HAW)、トニー・シルヴァニ(USAと対戦。
序盤はカニエラ、トニーが優勢だったが、残り数分でベルズボウルのロングウォールで6.47をスコアしてトップ通過を果たした。

「このヒートを勝ち上がれて本当に嬉しいです。状況はよく分かりませんでしたが、最後のライディングで良いスコアが出ると確信していました。妹は昨日トライアルで勝ち上がり、もう一人の妹もツアーに出ているので、3人でこの大会を勝ち進めたら最高です」

(井上鷹)
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(井上楓)
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(井上楓) PHOTO: © WSL/Ed Sloane
(田岡なつみ)
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ディフェンディングチャンピオンが他を圧倒

(テイラー・ジェンセン)
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初日はディフェンディングチャンピオンのテイラー・ジェンセン(USA)とソレイユ・エリコ(USA)の活躍が目立っていた。

まず、テイラーはーズライドとレールサーフィンでハイエストスコアを含む、トータル16.57のハイエストヒートスコアで2位以下に大差で圧勝した。

「ベルズボウルは自分のサーフィンに合っているので、とにかく楽しもうと思った。体調も良く、ボードの調子も最高なんだ。週末にかけての予報を注目している。最高のベルズボウルを体験できるように準備したい」

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ベルズでの3連覇を狙う3xのソレイユは2番目に高いトータルスコアの13.90で井上姉妹を完璧に抑えていた。

「海に出て波に乗るのが凄い楽しみだったわ。午前中はずっと楽しそうな波が来ていたので、波の選び方に集中して、最初のヒート特有の緊張をほぐす必要があった。私はホームブレイクと良く似ているリンコンの波が大好き。ミディアムサイズの波を選ぶことがとても大事よね」

(ソレイユ・エリコ)
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ウィメンズのハイエストはタリー・ホワイト

(タリー・ホワイト)
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ウィメンズサイドのハイエストを出したのはオーストラリアのタリー・ホワイト。
昨年のワールドチャンピオン、レイチェル・ティリー(USA)と16歳のルーキー、アメリカのキャッシュ・フーバーを相手にスムーズなトランジションターン、長いノーズライドで7.33と8.17を重ね、トータル15.50を揃えていた。

「レイチェルと一緒にサーフィンするのはいつも本当に楽しい。私たちはなぜか早いラウンドでよく当たるのよ。今日はコンディションが素晴らしかったので、とても楽しめたし、家族や友人も沢山来てくれて特別だった。最初にハイスコアを出せたことが自信になったわ。ベルズは少し難しい波。今日は凄く良い感触だった。周りに素晴らしいサポートチームもいて、すべてが噛み合った気がする」

(タリー・ホワイト)
PHOTO: © WSL/Ed Sloane
PHOTO: © WSL/Ed Sloane

タリーと同じNSW州のノーザンビーチ出身のデクラン・ワイトンも初日で活躍。
午後のバンピーなコンディションでもノーズライドを決め、メンズのOpening Roundで2番目に高い13.30をスコアしていた。

その他、開幕戦で優勝したカイ・エリス・フリント(AUS)、アヴァロン・ガル(USA)や、ロジェリオ・Jr・エスクイエヴェル(PHL)、長いノーズライドをメイクしたマックス・ウェストン(AUS)などがRound of 16進出を決めている。

ネクストコールは現地時間9月18日の朝7時15分(日本時間の同日朝6時15分)となる。

(開幕戦の優勝で注目を浴びていたカイ・エリス・フリント)
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WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

(黒本人志)

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