PHOTO: © WSL/Brent Bielmann

【インタビュー】CT史上最年少12歳のワイルドカードを手に入れたケリア・メハニ・ガリーナとは?

タヒチのチュープーを舞台としたCT最終戦『Lexus Tahiti Pro』はメンズのベスト16、ウィメンズのベスト2が決まった時点で次のウネリを待ってレイデイが続いているが、日本時間8月14日の深夜には再開される予定。

その『Lexus Tahiti Pro』のウィメンズデーとなった2日目。
コンテストでは過去最高レベルの美しいバレルを次々とメイクしていく勇敢な女性の中で一人のローカルサーファーの出場が話題になっていた。

名前はケリア・メハニ・ガリーナ。
「ミス・チョープー」と呼ばれる彼女は12歳。
トライアルで優勝してワイルドカードを獲得し、CT史上最年少でCTに出場した。

そんな彼女の大会に臨む心境や、今後の目標は?

ここまでのサーフィンの経歴は?いつ始めたの?

チョープーの村で育ったわ。
父はハワイ出身のサーファーで、母はパペーテ出身のタヒチ人よ。
1歳になる前に、父のボードに乗せてもらっていたの。

サーフィン競技を始めたのはいつ?

タハルビーチで地元の小さなサーフィン大会に出場したのが始まり。
最近では、スナッパーで開催された「Occy Gromコンペ」にも出場して、とても楽しかったし、3位に入賞した。これまでの最高のコンテスト結果は、去年の「Roxy Vahine Cup」での優勝。
もちろん、今月初めに開催された初の女子チョープー・トライアルで優勝したこともね。

チョープーに初めてパドルアウトしたのは?

初めてチョープーでサーフィンしたのは4歳の時。
波の高さが1フィートの穏やかな日だった。
その時のことは覚えていないけど、写真が残っているのはラッキーね!

普段どこでサーフィンをしているの?

私はチョープーの真正面に住んでいて、そこで育った。
ベッドから波が見えるのよ。良い波が立っていて、あまり大きくないときはいつもそこでサーフィンをしている。
他に島中の至る所でサーフィンをするけど、主にタハルビーチで練習したり、パパラでサーフィンする。というのも、そこは波が非常に安定しているからね。
主に親友のテレヴァヌイ・ソーントン、キアラ・グールド、リアム・シャム・コア、そしてコーチ兼父のライアン(ガリーナ)と一緒にサーフィンや練習をしているわ。

インスタグラムのハンドルネーム、@missteahupooってとても素敵!その名前はどこから来たの?

私が2歳の時、地元の漁師さんが私のことを「ミス・チョープー」と呼んでいて、それが定着したの。
だから、元々はサーフィンとは全く関係なかったの!

(13歳の誕生日に同じメイヘムチームのエリン・ブルックスからサーフボードのプレゼント)

トライアルはどのような感じだった?

トライアルはとても楽しかったわ。
波は2〜3フィートでクリーンだった。優勝できる可能性はあると思っていたけど、私が最年少で一番小柄な女の子だったので、まさか本当に優勝するとは思っていなかった。
でも、すべてが思い通りに進み、世界で最高の気分で、今も興奮が冷めないわ。

『Tahiti Pro』に臨むにあたって、どのような心境だった?特にうねりの大きさとか…

本当に緊張したわ。
世界のトップ選手と戦うからではなく、波がとても大きくなることに対してかな。
年齢のプレッシャーはなかったけど、チョープーは時々本当に怖いのよ。

ツアーに参加している選手で、特に尊敬している人は?

ケイティ・シマーズは私の一番好きなサーファー!
彼女はとても優しくて、いつか親友になって一緒に世界を旅したいと思っている。

ヒートで一緒に戦いたいと思っていた選手は?

ツアーのどの女性とサーフィンすることになっても嬉しかったけど、ケイティとのヒートだったら最高だった。
モリー(ピックラム)にはコンビネーションスコアで敗退したけど、一緒にサーフィンできて本当に嬉しかった!

PHOTO: © WSL/Brent Bielmann

大会全体を通して、どのように感じた?

この経験全体が信じられないほど素晴らしいものだった。
自分の実力を世界に示すことはできなかったと感じている。思ったよりも波が少し大きく、最初のヒートでかなり叩きのめされてしまった。
2回目のヒートは最初のヒートからわずか1時間後で、自信を回復することができなかったので、素晴らしいチューブには乗れなかった。
でも、怪我をしなかったことと、多くのことを学べたことに満足している。

ハイライトは何だった?

友人やコミュニティの皆さんがとても応援してくれて、ホームでサーフィンができたこと。
本当に感謝している。また、ツアーの女性たちがとても優しく、協力してくれたことね。

今後の予定は?

これからの目標は、サーフィンを上達させ、楽しんで、たくさんのチューブに入ること。
もう一度トライアルで優勝して、身長がもう少し伸びて、ボードが大きくなったら、もう一度『Tahiti Pro』に挑戦するのが夢だわ。

Kelia Gallina on Becoming the Youngest Championship Tour Surfer Ever at Teahupo’o
https://www.theinertia.com/surf/kelia-gallina-championship-tour-teahupoo/

(黒本人志)

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