サーフボードをアップサイクルした芸術作品(Johnny Wyman提供)

マイボードをアートに昇華!日本からもオーダーOK

海での役割を終えたサーフボードをオブジェとして蘇らせるアートが流行している。壊れてしまった、体格が合わなくなった、海から離れてしまったなど、サーフボードを使わなくなる理由はさまざまだが、愛着もあり、もともと高額なボードをゴミとして処分することに抵抗があるサーファーは少なくないだろう。

自分のボードをアート作品として部屋に飾れたら、印象深かった波や一緒に旅した場所を思い出すきっかけにもなるかもしれない。そんな理想を叶えるサーフボードアート職人の1人、米フロリダ州のジョニー・ワイマンは、日本からの依頼も受け付けるという。

「サーフボードに第二の人生を与え、ごみ処理場に送られるのを防ぎ、かつて波を運んでいたものに新しいエネルギー、意味、そして美しさを取り戻させるのが目的」と語るジョニーに、アートを始めたきっかけや日本からの依頼方法、送料などについて話を聞いた。

結婚式のお祝いにも

(Johnny Wyman提供)

「日本に住んでいても、僕にカスタムサーフボードデザインを依頼することはもちろん可能。もし既に使用したいサーフボードがあれば、それをこちらに送ってもらい、みなさんのアイデア、サイズ、スタイルに基づいた完全なカスタム作品を制作するよ」

ジョニーのショップ「ByBlanks」のウェブサイトでは、これまで手掛けた作品が並ぶ。サーフボードに骨格や葉脈のような模様を浮き上がらせるデザインが主流で、中にはハート柄が掘られていたり、あえてフィンボックスを残したままの作品もある。自宅に飾ったり、結婚式のお祝い用に注文する人もいるという。

(Johnny Wyman提供)

サーフィン愛とモノづくりの融合

波を求めて旅をするジョニー(本人提供)

ジョニーにとってサーフィンは「スポーツであり情熱であり、僕の生き方を形成するもの」だという。「波を追いかけて世界中を旅し、常に海とその周辺の文化に惹かれてきた」。

旅の資金調達のため、建設業や住宅リノベーション、キャンピングカーのカスタム業などに従事。「それらの経験で、職人技、デザインを学び、原材料から意味のあるものを構築することを通じ、初めて自分の創造性を発見した」と振り返る。

ディオン・アジウスの影響

クリエイティブな仕事をこなす中で、世界中のアーティストたちが、古くて壊れたサーフボードをアップサイクルし、芸術作品にしている姿を目にするようになる。最大の転機はオーストラリアのカリスマ的フリーサーファー、ディオン・アジウスの作品との出会い。

「彼の活動を見て、間違いなくインスピレーションを得たよ。自分自身の制作方法やアイデアを試行錯誤し始め、約1年後、『By Blanks』の立ち上げにつなげたんだ。モノづくりからサーフボードアートへの移行は自然な進化だった。今の仕事は、最も愛する2つのこと、つまり『創造』と『サーフィン』を組み合わせることができるから、とてもやりがいを感じているよ」と語る。

オーダー制作は$2,000~

ジョニーへのカスタム制作の依頼は2,000米ドル(約31万円)から。

<オーダーのプロセス>
①デザインのビジョンやサイズ、設置スペースなどを聞き取り
②初期デザインのコンセプトやスケッチを提示
③価格の見積もり提示(サイズ、素材、デザインの複雑性などで変動)
④デザインコンセプトを選択し、最終的な微調整
⑤額装の素材、色、素材を選定
⑥最終的な価格の50%の手付金支払い(返金不可)
⑦シェイピングの様子や製作プロセスを随時連絡
⑧残金50%の支払いと配送料支払い
⑨問い合わせ、微調整などアフターフォロー

気になる配送料を尋ねたところ、例えば、フロリダから千葉県一宮町に6フィート弱の作品を送る場合は1,600米ドル(約24万円)かかる。自分のボードをカスタムしてもらう場合は、さらに日本からフロリダまでの送料が必要だ。

ジョニーは「サーフボードの国際配送はすごく高いので、僕がこっちでボードを調達し、それをもとにカスタム作品を設計・製作する方が合理的かも」とアドバイスする。

現在、オンラインショップで既成のデザインボード(1,000~2,000米ドル)は完売しており、確実に作品がほしい場合はオーダーがおすすめ。

本人が来日するかも!?

(Johnny Wyman提供)

日本への送料について問い合わせた際、ジョニーは「デザインによるけど、僕が直接、作品を届ける可能性についても検討したいと思ってる。国際配送より安く済む場合もあるし、初めて日本を訪れ、日本のサーフコミュニティに触れられる可能性を考えると、ワクワクするよ!」と話していた。

今、サーフボードをオーダーすれば、ジョニー本人が作品持参で来日し、一緒にサーフィンする機会になるかもしれない。

ByBlanks
https://www.byblanks.com/

(沢田千秋)

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