幼少期のワクワクと、海への想いを伝える一冊『めざせ!ラブリーアイランド』発刊

2025年、海や自然、人と人とのつながりをテーマにした書籍「めざせ!ラブリーアイランド」が刊行された。絵本という形式ではあるが、内容はテキスト中心で、子どもだけでなく、海を愛する大人の心にも響くストーリーが描かれている。


海洋環境活動から生まれた一冊

本書を手がけたのは、NPO法人海さくら代表の古澤純一郎氏。江の島の海にタツノオトシゴが戻ってこられる環境を取り戻したいという思いから、2005年より海洋環境保全活動を継続してきた。学校で子どもたちと向き合う機会が増えるなかで、「大人になる過程で忘れてしまいがちな大切なことを伝えたい」という想いが、本書制作の原点となっている。

子ども時代の記憶を呼び覚ますストーリー

物語の舞台は、海に面した架空のまち「咲良海岸」。なかよし3人組「海族」のヤス、コウ、ジュンを中心に、友情と成長の物語が描かれていく。子どもの頃に抱いていた純粋なワクワク感や、夢中になって何かに打ち込んだ記憶。大人になるにつれ薄れていくそうした感情を思い出させてくれる内容だ。

実体験をもとに描かれるホクレア号の物語

また、ハワイの伝統航海カヌー「ホクレア号※」をめぐるエピソードも物語の重要な要素となっており、2007年4月、実際に日本へ訪れた際、このプロジェクトに携わったプロライフセーバー、鯨井保年氏がストーリーテラーとして参加。作中の登場人物のモデルにもなっており、実体験に基づいた視点が物語に深みを与えている。

※ホクレア号とは、ハワイの伝統的な「星の航海術」を復活させるために作られた復元カヌー(双胴船)で、コンパスなどの計器を使わず、星や太陽、波、風などを読み解き、太平洋を航海する文化の象徴。ハワイ出航からミクロネシア、パラオ等を経由して、2007年4月24日に日本の沖縄へ到着した。

沖縄に到着したホクレア号は、四国、鎌倉、横浜など日本各地に寄港した後に解体され、故郷のハワイへ帰還

<鯨井保年氏コメント>
本誌は、シンプルにぜひ子供たちに読んでもらえたらと思っています。また、大人の方も少年心を思い出してもらう一冊に。そして海、自然、ホクレア号のことも知ってもらうきっかけになればと思っています。

もともとは児童養護施設での読み聞かせなども想定して制作された書籍だが、そのメッセージはサーファーをはじめ、海を愛する親世代が子どもと一緒に楽しめる内容とも言えるだろう。

めざせ!ラブリーアイランド

著者:古澤純一郎
刊行:2025年
価格:2,200円(税込)

UMISAKURAオンラインストア
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