F+(エフプラス)
カレンダー解説も残すところジョンジョンだけなんだけど、やっぱツアーに戻るのや~めた、の実際のところがわからないままで、ツアー休憩は続く現状なので、ちょっとオリンピック関連のごたごた挟もうか。
上記記事でも報じられたように、2028年ロス五輪へ向けての選手選考基準が改訂された。男女各24人の計48人、各国男女各3名、まぁ、各国2名の特例3名までだった今までとあまり変わらないというか、日本にとってはそう影響はなさそうだけど、問題になっているのはCTからの枠。これが実質約半数に削られるということで、騒ぎになっている。2028年6月中旬の時点でのランキング、男女各上位5名、各国1名までで、計10名だけ。
で、そのCT枠の減った分はISAがオーガナイズするワールドサーフィンゲームスやその他のイベント枠に振り分けられている形だ。
世界各国の選手のチャンスを広げるだとかいろいろ理由はついているけど、シンプルにいうなら、誰が国際サーフィンのイニシアチブをとるのかのパワーゲーム、みたいなことだ。
まぁ、こういう連盟のひずみのようなものは他のスポーツでもよく見られるわけだけど、サーフィンの場合はASPからWSLの現在まで、世界最高峰のサーフィンの実力はどこで見られるか、と考えれば間違いなくWSLであり、ISAではない。しかし、IOCが認定したインターナショナルフェデレーション(IF)、つまりサーフィンの国際競技連盟はISAだというねじれ問題がある。まぁ、WSLはプロ団体であり、アマチュア主体のオリンピックのIFにはそぐわないというともあるけど、どのスポーツも今やプロ選手あってナンボのオリンピックみたいなところはあるし、サーフィンの場合、プロ選手無くしてはオリンピックは精彩を欠くだろう。
そして誰が何を言ったところでWSLとISAが仲良しなわけがなく、このふたつが合体して新しい連盟が国際サーフィンをまとめる、ということはないだろうと思う。
この決定もCT選手には、何の相談もなく事後報告だったことを見ても、手に手を取っての協力体制とは思えない。
すでに世界規模で国際的なプロサーフィン連盟として認識されているWSLとの立ち位置を、何とかしてひっくり返したいのがISAの本音だろう。すでに立ち位置を確立しているWSLとしては、ある意味どうでもいいというか、ほっときましょう、みたいなスタンスなわけだけど、オリンピックが絡むとなるとそうはいかないところもある。
そんな面倒なこと言うなら選手は出しません、という強硬手段もWSLにはあるけど、そうなるとやめる選手も出てくるだろうし、選手にしたらやめたところでオリンピックだけじゃ食っていけない現実もあるし、頭の痛いところだ。
でもISAとしては失うものはほとんどないわけで、オリンピックの旗のもと、強気に出てみた、的なことなのかなぁ、と考える。

この選考基準はすでにIOCの承認済みなので、簡単には変わらないだろう。そうなると、CT選手が現状男子2、女子0しかいない日本にとってはある意味有利な変更と考えていいと思う。特に女子はアジア圏では相変わらずトップなわけだし、うまく割り振ればマックスの3枠行けるのかなと思う。現状の日本にとっては可能性が高いのはCT枠よりISAイベント関連枠だ。
そしてCT選手の間ではますます「猫ひろし」現象(※1)が進みそうだ。特に女子は2025のランキングならトップ5はオーストラリア1アメリカ4という構成なので、下位3人のアメリカ人選手がそれぞれ違う国の人になっちゃえば5人即決なわけで、そりゃね、移籍するよね。しかしこの移籍問題も違う方向から見れば、WSLのインターナショナル性を高めるものでもあるので、世界中に広がるネットワークがウリのISAとしては片腹痛い感じか。
まぁ、2年も先の話なので、今のCTの進化具合を考えとるとランキングも変わってくるだろうけど、サーフィン大国オーストラリア、アメリカ、ブラジルのCT選手にとってはチャンス半減のこの決定、しばらくは炎上継続かな。
※1 お笑い芸人の猫ひろしさんは、オリンピックへの出場を目指すため日本からカンボジアへ国籍を変更し、2016年のリオデジャネイロ大会にマラソンのカンボジア代表として出場した。














