F+(エフプラス)
2026 F+ x BCMコラボカレンダー、5月は五十嵐カノア。オーストラリア、ゴールドコーストのバーレーヘッズでのショットだ。
このグリーン系の水の色と透明感はゴールドコーストならでは。なんかこのスピード感がカノアらしいかなぁ、と思う。スピードがウリのサーファーというわけではないけど、この波のここでオフレールみたいな組み立ての妙というか、見せ方というか、本当にうまいなぁ、と思う。
今テール抜いたから次はカーブ系とか、とにかく全体の組み立てのバランスの良さというか、ここにこれ、次はこれ、みたいに多彩なターンをベストタイミングで繰り出してきて、フィニッシュは必ずビッグに決める。見ていて、ここ決めれば点出るな、というところでの決めというか、そのセクションの判断力はすごいし、そこでのミスの少なさもすごい。
もうひとつは様々なコンディションへの対応力。波数が少ないときとか、不安定な時に、波にどんどん手を出しながらリズムを作っていく感じ、そしてそれがうまくハマる感じはいつも見ていてすごいなぁと思う。

今年も最後に逆転はされたものの、トップ5に長いこと君臨していたし、表彰台にも上がった。ミスターコンペというにふさわしい、コンスタントさとオールラウンドさ、ミスの少なさ。とびぬけた実力を誇る、というわけではないけど、いろいろな工夫をしてポイントを積み上げていく感じというか、とにかくコンテストでのサーフィンの見せ方がずば抜けてうまいと思う。ジャッジがその日何を求めているかを正確に自分のサーフィンで表現でき、それを再現できる選手のひとりだ。
スピード感とちょっと逆光気味のきらめきが5月のさわやかさにふさわしいかな、という一枚。














