Image: Volcom(YouTube)

【インタビュー】ブルース・アイアンズに憧れていた…。「Volcom」ライダーとして初めてのワールドチャンピオンのなったヤゴ・ドラ

ワールドタイトルを獲得した気持ちは?

本当に特別だよ。
言葉が見つからない。ただただ感謝しているし、こんなに恵まれていて、自分の夢を生きることができて、本当にラッキーだと思う。このトロフィーが自分のものだなんて、信じられない。

これまでの歩み

サーフィンを始める前のことも覚えているよ。
父と一緒にサーフィンを見たり、ケリーやアンディがワールドタイトルを争うのを観たり、サーフムービーを観たりしていた。いつもサーフィンは身近にあって、サーフィンをしていなかった時でも、ずっと観るのが好きだった。

Volcomとの出会い

自分のVolcomのアイドルは、間違いなくブルースだった。
彼のムービーのパートやツアーでの姿を観ていて、本当に憧れていたんだ。大好きなサーファーの一人で、しばらくの間は彼が一番のサーファーだったと思う。それに、あのストーンロゴは象徴的で、ボードのノーズが本当に凄く格好良く見える。ずっと夢を抱いていて、サポートしてくれるスポンサーを選んでいたわけではなかったけれど、もちろんスポンサーになってくれれば嬉しいなとは思っていた。Volcomは間違いなく僕の一番好きなブランドで、初めてのスポンサーがVolcomだったから、『信じられない、クレイジーだ』と思ったよ。

ブルースのアプローチはどのように影響を与えたの?

独創的で、ありのままに、自分のやりたいようにやっていたのが好きなんだ。
それが自分のサーフィンに影響を与えたと思う。自分のスタイルを持つこと。誰かをコピーしたり、真似したりしようとは思わなかった。ただ自然に、自分の好きなようにやっている。サーフィンしている時は穏やかな気持ちになれる。自分の安全な場所なんだ。

2025年シーズンを特別なものにした理由

一番取り組んだのは、自分を信じることだった。
物事が自分の思い通りに進むと信じること。時には、そういうヒートが差を生む。今年はそれが大きな差を生んだと思う。昨年は素晴らしいパフォーマンスをしていたのに、ヒートで負けていた。今年は一歩前に踏み出したんだ。

友人でありライバルでもあるジャックとの関係

ジャックが自分をプッシュしてくれるように、誰かがプッシュしてくれるのは良いことさ。
みんなが知っている通り、彼は素晴らしいコンペティターさ。とてもインスパイアされているよ。それと同時に最初に倒したいパートナーでもある。彼とは何年もの間、お互いを高め合ってきたからね。だから、彼が一番倒したい相手だよ。

PHOTO: © WSL/Ed Sloane

新しい世代のチャンピオンの一員になった気分はどう?

本当にクールだと思う。
みんなほとんど同じ年齢で、一緒にトップを目指して戦っているのは凄く良いことだと思う。トップのポジションを争い、上の選手たちに勝ち始めたり、こういう大きな舞台で戦い始めたりしているのを見るのは最高だよね。それに、全員が持っている才能や情熱を感じられるのも凄く良い。ワールドタイトルやイベントでの優勝を目標に頑張っている仲間と一緒にいることが、とてもクールで嬉しいんだ。

イベント当日はどんな感じだった?

もちろんすごく緊張してたよ。朝3時に目が覚めて、そこからもう眠れなかった。波がどうなるのか、どんな感じになるのか、何時に自分のヒートが始まるのか、サーフィンする時にコンディションが変わってしまうのか、それともレストランツに移動するのか…。
そういうことが全部頭に浮かんできた。でも実際に海を見たら波が良くなり始めていて、自分たちのヒートの時は本当に波が良くなった。セットが入り、沢山の波が来るようになった。それで自信が湧いてきた。チャンスが多ければ、『よし、これはやれる。自分のサーフィンができるぞ』って思える。最初の一本を乗った瞬間、『勝てる』って思った。調子も良くて、『さあ行こう!』って。すごくクールな体験だったよ。

PHOTO: © WSL/Cait Miers

来年からツアーの最終戦がハワイに戻ること

ハワイは自分のキャリアの成長に大きな役割を果たしてくれたと思う。
多くの時間をそこで過ごしたことで、エアーだけじゃなくて、大きな波のバレルの中でも落ち着いてサーフィンできるようになったし、大きなボードを扱うことにも自信がついた。そういった面でハワイは自分をオールラウンドなサーファーにしてくれたと思う。それに、子どもの頃からドリームツアーを観て、シーズン最後のパイプでチャンピオンが決まるのを目にしてきたんだ。サーフィンの聖地とも言えるその舞台に戻ってきたのは凄く良いことだと思うし、本当に楽しみさ。

Volcomハウスに滞在すること

本当のハワイだよね。
ただのハワイじゃなくて、毎日波の目の前にいて、パイプのラインナップで何時間も過ごして波を取ろうとする。時には一本も乗れないこともある。でも、とにかくそこに時間を費やすことがすごく大事で、本当にクールな経験になる。

Volcomに初のワールドタイトルをもたらした気持ち

こうして自分が成し遂げたことをVolcomに還元できるのが本当に誇り。
彼らは自分に全てを与えてくれて、人生を変えてくれた。今の自分があるのも彼らのおかげだし、こうして大きな形で恩返しできることに本当にワクワクしている。
ありがとう。乾杯!

(黒本人志)

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