現地時間12月8日、ペルーを舞台に18歳以下の世界一を決めるISAイベント、『ISA World Junior Surfing Championship』は大会3日目。
公式6ftからセットで8ftのソリッドなコンディション。
メインポイントのプンタ・ロカスとインサイドレフトのエル・ボスケ共に大きなオープンフェイスのキャンバスとなった。
この日はU18ボーイズ、U16ガールズのR1残りヒート消化後、敗者復活戦のリパチャージに突入。
リパチャージはR1のみで、このラウンドで勝てばメインラウンドR2に繋がる一方、負ければ即敗退となる。
メインラウンドR2以降はリパチャージが用意されていない。



波乗りジャパンの全ての選手がR2進出

この日出番があった日本代表「波乗りジャパン」の選手はU18ボーイズの岡野漣、U16ガールズの草深心虹の2名のみ。
岡野漣はトップ通過でWJSC初出場のインド代表と共にR2へ。
草深心虹はクロスゲームを切り抜け、インドネシア代表と共に2位でラウンドアップを決めた。
これで波乗りジャパンの全ての選手のR2進出が決まった。

15歳のルーシー・ダラーがISAでも活躍

この日、エル・ボスケのレフトで最も素晴らしいライディングを披露したのはオーストラリアのルーシー・ダラー。
WSLではQS6,000のニアスと台湾で優勝。15歳にしてリージョナルトップに立って話題になった彼女が初のISAイベントでいきなり9ポイントを出し、トータル15.50の圧勝。
世界レベルの舞台でも存在感を示していた。
「今日は大きなウネリが入っているわね。これ以上の波は本当に求められないほどで、ストークしているわ。最初のヒートに向けて多くの積み重ねがあり、多くの緊張があった。だから、勝てて凄い嬉しい。とても良い波だった。昨日も今日も6ft以上あり、レフトもライトも最高よ。チーム・オーストラリアの一員であることは大変な名誉。みんなとても良いチームスピリットを持っている。とても協力的で、全てのヒートで集まって『火の輪』のように円陣を組むの。チームの一員であることをとても光栄に思うわ」
前回優勝国のオーストラリアは今年も強豪選手を揃えている。
R1ではチームキャプテンのミラ・ココ・ブラウンが敗退したが、この日行われたリパチャージはトップ通過。R2進出を決めて勝負を振り出しに戻した。
イタリアの天才がR2に繋げる

イタリア代表の13歳、U16ボーイズに出場しているマイケル・モンテイロはR1でまさかの敗退を喫したが、リパチャージではバックハンドで大きなラインを描き、ここまでのハイエストスコアとなる9.33を出してラウンドアップを果たした。
「かなり良い波で、自信もあった。良い波に乗り、ベストを尽くしたよ。最初の波でワイプアウトした分、少しプレッシャーを感じていたけど、その後もう一つ良い波を見つけてリラックスできたのさ。とても嬉しい」
カーボベルデ、イタリア、ブラジルの間で育ったモンテイロはすでに5つの言語を流暢に話す。
カイトサーフィン、フォイルサーフィンもこなすウォーターマンでもある。
自国開催のプライドを見せたバスティアン・アレバロ

リパチャージに回った唯一のペルー代表、15歳のバスティアン・アレバロは、戦わずして倒れるつもりはないことを示すために、お気に入りの波で支配的な試合展開の末に勝利した。
長いプンタ・ロカスのウォールでのソリッドなダウン・ザ・ラインのサーフィンにジャッジは8.00を出し、更にクラブサンドイッチと呼ばれるレールをグラブしながら回転する難しい技もメイク。6.00を重ね、トータル14.00でU16ボーイズのリパチャージでは最も高いスコアをメイクした。
「昨日、リパチャージヒートに落ちたけど、自分のサーフィンを見せてメインイベントに戻れたので超嬉しい。本当に楽しい波さ。僕のホームタウンだよ。明日新しいチャンスがあることが本当に嬉しい。僕たちは多くのケミストリーを持つ団結したチーム。ペルーの多くの人もサポートしてくれるので、大きなチームなんだ。本当にエモーショナルであり、願わくばもう少しヒートを通過し、良い結果を出すことができれば良いなと思う」
大会4日目のスケジュールは以下。
現地時間12月9日6時45分コールの7時(日本時間の同日21時)にスタート予定。
ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(黒本人志)














