Photo: ISA/Pablo Franco

波乗りジャパンが全員ラウンドアップ!『ISA World Junior Surfing Championship』2日目

現地時間12月7日、『ISA World Junior Surfing Championship』は大会2日目を迎え、U18ガールズ、U16ボーイズのR1残りヒートが全て終了。
その後、U18ボーイズ、U16ガールズがスタートしてU18ボーイズは36ヒート中のH22、U16ガールズは32ヒート中の19ヒートまで進行した。

メインポイントのプンタ・ロカスは前日よりサイズアップした公式6-8ftレンジのソリッドなコンディション。
多くのハイスコアが生まれた1日だった。

大会2日目も全員ラウンドアップの波乗りジャパン

(石井有紗) Photo: ISA/Jersson Barboza

初日は池田美来がハイエストヒートスコアを出すなど大活躍だった日本代表「波乗りジャパン」
大会2日目も出番があった選手は全員ラウンドアップを果たした。

まず、R1の残りヒートに入ったU18ガールズの高橋結奈、U16ボーイズの髙井汰朗が勝ち上がり、U18ボーイズは小野里弦、足立海世が共にトップ通過。
U16ガールズの馬場心、石井有紗もR2進出を決めている。

岡野漣、草深心虹はこの日出番なし。
大会3日目に行われる各部門のH32にクレジットされている。

(足立海世) Photo: ISA/Jersson Barboza
(馬場心) Photo: ISA/Jersson Barboza
(小野里弦) Photo: ISA/Pablo Jimenez
(高橋結奈) Photo: ISA/Jersson Barboza
(髙井汰朗) Photo: ISA/Pablo Jimenez

タヒチの14歳がハイエストヒートスコアを出す

(ダブルエントリーのミリアニ・サイモン) Photo: ISA/Jersson B

U16ガールズでは、タヒチ代表のミリアニ・サイモンが8.00を含むトータル14.83をスコア。
まだ14歳の彼女にとって身長の2倍以上はある波でのクリティカルなバックハンドの2ターンコンボがハイスコアに結びついた。

U18ガールズとのダブルエントリーの彼女は3度目のWJSC出場と経験豊富。
年々順位を上げており、更なる上位進出を狙っている。

「ペルーでサーフィンができて、両方のディビジョンに出場できるなんて本当にワクワクしている。調子は凄く良かった。自分の波に乗れて最高にストークしたわ。良いバックアップスコアも出したかった。このチームにいられて本当に幸せよ。みんなとても仲が良くて、お互いにサポートし合っているの」

2019年以来の団体優勝を目指すアメリカ

(U16ガールズのベイリー・ターナー) Photo: ISA/Sean Evans

2023年に銀メダルは獲得したものの、2019年の自国開催での団体金メダルを獲得して以来、優勝からは遠ざかっているアメリカ。

この日は3度目にして最後となるチームキャプテンのウィル・ディーンがアグレッシブなレイバック、ドライブの効いたパワーターン、アリウープまで繰り出し、8.50と7.50をマーク。
U18ボーイズで際立ったパフォーマンスを見せつけた。

「ここに来て1週間くらいになるけど、凄い大好きな波だね。波に合わせるのは確かに難しかったけど、だんだん攻略法が分かってきた気がするし、最高に調子が良い。チームも最高。みんな協力的で、雰囲気も本当に良い。このまま突き進みたいね。自分にとって3回目のISAだけど、過去2回は自分にプレッシャーをかけすぎて、期待通りの結果が出せなかった気がする。だから今年は、もっと気負わずにいこうと思っているのさ。勝ち進めると良い。チームは素晴らしいし、みんな本当に良いサーフィンをしている。金メダルを狙いにいくよ」

ウィルの他、U16ガールズではベイリー・ターナーが8.10のハイエストスコアを出して圧勝。
U16ボーイズのキャッシュ・スーターは敗者復活戦のリパチャージ行きとなったが、U18ガールズのカイリー・プルチーニ、U16ガールズのヴィクトリア・デュプラがこの日ラウンドアップ。

初日にはU18ガールズのエイブリー・マクドナルドとラネア・モンス、U16ボーイズのブロディ・プライスとマカイ・キャッスルが勝ち上がっている。

U18ボーイズのハイエストを出したニュージーランド代表

(U18ボーイズのアレクシス・オーウェン) Photo: ISA/Sean Evans

U18ボーイズのハイエストスコアとなる8.67を出したニュージーランドのアレクシス・オーウェンは、2024年にU16でカッパーメダルを獲得。
15年以上ぶりにWJSCでメダルを手にしたニュージーランドのボーイズになった。

今年はU18ボーイズに上がり、最初のヒートでパワフルなターンを連発。
次の目標はニュージーランド勢が唯一まだ表彰台に上がっていないU18ボーイズでの快挙達成だ。

「大会にはいつも勝つために来ているよ。負けるつもりなら試合には出ない。インサイド気味のピーク狙いでポジションを取った。一番良い波はミドルサイズなので、コーチとそう決めて、上手くハマった感じだね。8.67の波は自分のところに真っ直ぐに入り、上手く乗ることができた。ストークしているよ。ペルーはエルサルバドルみたいな熱帯の場所を想像していたけど、全然違って最高だね。乾燥しているけど、波はあるし、完璧なポイントブレイク。波が止まらずに来る。これ以上望むものはないよ」

ニュージーランド代表はその他の選手も全てラウンドアップを決めている。

強豪国にとって、ISAイベントのR1はウォーミングアップラウンドのようなもので、本番はR2から。
長い戦いはまだ始まったばかりだ。

大会3日目は現地時間12月8日6時45分コールの7時(日本時間の同日21時)にスタート予定。
スケジュールは以下。

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(黒本人志)

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