現地時間8月6日、インドネシア・バリ島のパダンパダンを舞台とした招待制イベント、『Rip Curl Cup Padang Padang』が開催され、レイキーピーク出身のウェステン・ハーストが初優勝。
昨年から設けられたウィメンズはバリ島・クタ出身のジャスミン・ストゥーダーがパーフェクト10を出して優勝した。
両者共に16歳という若さで最高のコンディションに恵まれた『Rip Curl Cup Padang Padang』のタイトルを獲得した。
昨年のリベンジを果たしたジャスミン
『Rip Curl Cup Padang Padang』はインドネシアで最も権威あるサーフィンコンテスト。
招待選手はインドネシアを代表するサーファーと、インターナショナルのサーフレジェンド。
8月4日〜9月4日の1ヶ月のウェイティングピリオドを設け、本当に良い1日〜2日間を利用して開催される。
今年はハワイのイヴァン・フローレンス、メイソン・ホー。カリフォルニアのトッシュ・テューダー、NYのバララム・スタックなどが招待され、インドネシアのレジェンド、アップカマーと対戦した。
昨年から設けられたウィメンズは、ジャスミン・ストゥーダーがパーフェクト10と8.17を出して圧勝。
黄色いサーフボードにオレンジ色のヘルメットを着用したジャスミンはスピードを出してタイミング良くプルイン。メイクした後、両手を出してアピール。昨年2位だったリベンジを果たし、ラインナップで仲間と優勝の喜びを分かち合っていた。
「本当に嬉しくて、言葉が出ないわ。人生で最も現実離れした瞬間だった。5人の女子と一緒にパダンをサーフできて、本当に最高だった。あの10ポイントライド、スピットが私に当たって、まさかメイクできるとは思わなかった。ただ非現実的で、とても楽しかったわ」
2位は9.00と8.33のハイスコアを揃えたオージーのウィロー・ハーディーが入った。
パダンパダンは次々とバレルが形成され、4位になったジギー・マッケンジーは、ヒート終了のホーンが鳴った後にパーフェクト10に相当する完璧なバレルをメイク。
ウィメンズコンテストの中では史上最高の勝負になった。
ダブルバレルで勝負を決めたウェステン・ハースト
メンズサイドはヒート開始すぐにウェステン・ハーストが夕日によって美しく染まったグリーンルームに2度も入り、ダブルバレルで9.90のハイスコアを出した。
終了間際、イベント中に9.80を出していたローカルのクトゥ・アグースがテクニカルなバレルライドで逆転の可能性が見えたが、ウェステンが7.33を重ねて初のタイトルを獲得した。
ウェステンは予選ラウンドでもハイエストヒートスコアを出すなど、優勝に値するサーフィンを披露していた。
「パダンでサーフィンを始めてずいぶん経つよ。10歳か、それよりもっと小さい頃からかもしれない。初めて本格的なバレルを経験したのもここだった。そして遂にコンテストに出場して優勝できた。本当に信じられない気持ちさ」
イヴァン・フローレンスの巧妙なバレルのスキル、父親譲りのトッシュ・チューダーのスタイル、マデ・“ボル”・アディ・プトラのスタンドアップチューブなど、見どころ満載のイベントだった。
Westen Hirst And Jasmine Studer Win Rip Curl Cup Padang Padang
https://www.ripcurl.co.id/blogs/ripcurlcup/westen-hirst-and-jasmine-studer-win-rip-curl-cup-padang-padang
『Rip Curl Cup Padang Padang』結果
1位 ウェステン・ハースト(IDN) 18.57
2位 トッシュ・チューダー(USA) 14.97
3位 クトゥ・アグース(IDN) 13.70
4位 イヴァン・フローレンス(HAW) 5.33
ウィメンズ
1位 ジャスミン・ストゥーダー(IDN) 18.17
2位 ウィロー・ハーディー(AUS) 17.33
3位 カイヤ・ホイヤー(IDN) 13.27
4位 ジギー・マッケンジー(AUS) 10.00
5位 カイヤ・ホイヤー(IDN) 5.64
(染谷たかし)