(コール・ハウシュマンド) PHOTO: © WSL/Thiago Diz

「サンクレメンテ対決を制したコール・ハウシュマンドは“あの人”を想起させる」 – F+

F+(エフプラス)

ブラジルはコール・ハウシュマンドとモーリー・ピックラム、2位はグリフィン・コラピントとルアナ・シルバ。
コールは2度目のCT優勝だけど、前回の初優勝も同じグリフィンとのファイナルだった。ちょっと珍しい記録かな、と思う。サンクレメンテ対決。グリフィン、2度ともやられてるし。この辺がグリフィンがワールドタイトルに届かないところかな、と思う。ここは上位の選手としてしっかり取っておきたいところだった。優勝ならランキングは5位まで上がったはずだから。それでも6位まで浮上、ファイナル5を射程距離内に入れた。

(モーリー・ピックラム) PHOTO: © WSL/Camila Othon

メンズのほうはあまりトップ5のランキングに影響のない感じだったけど、女子のほうはトップが入れ替わった。何しろほかの4人が9位と沈む中、3位だったモーリーが優勝してトップに。次のJベイではイエロージャージーだ。まぁ、そこが変わっただけでトップ5のメンバーは変わらずだけど。

(ルアーナ・シルヴァ) PHOTO: © WSL/Camila Othon

ルアナ・シルバ、ベルズに続き2位。目覚めちゃった感じかな。ケイトリン・シマーズ、タイラー・ライト、キャロライン・マークスというそうそうたるメンバーを破ってのファイナルだった。結果は自信をつけるし、自信というのは人を変える。昔のハッピーギルモア的な、いつもニコニコハッピーなルル(ニックネーム)ちゃん、メンズに比較してウイメンズの成績が今一つ振るわないブラジルでは、大人気だし、期待度も高まるばかりだ。

(コール・ハウシュマンド) PHOTO: © WSL/Camila Othon

ファイナルデーの前のオフの時に、何となく考えていて、もしコール・ハウシュマンドとかファイナルに絡んで来たら、書こうと思っていたことがあった。それは以前から何かの機会に書こうと思っていたことなんだけど、コールって何となくアンディ・アイアンズを想起させる。スタンスは違うけど、あの圧倒的なパワーというか、勢いに乗っちゃうとグイグイくる感じというか、強引なラインを描く感じというか、まぁ、体が大きいというのも同じではあるんだけど、なんだろう、ちょっとしたヒール感のようなもの? ヒョウ柄ヘアが似合っちゃう感じというか、それをやっちゃう感じというか……。

(イーサン・ユーイング) PHOTO: © WSL/Thiago Diz

アンディというとよくイーサン・ユーイングがサーフィンが似てるとか言われるけど、個人的にはイーサンの洗練されてる感とアンディの野獣感のようなものは相いれない。私としては現代版アンディはコール・ハウシュマンドだ。アンディと同じように普段はシャイで穏やかそうだし。話をしたことはないけど、トーキーのはずれのコーヒーショップで会ったときには、あの髪型なのに、まったく目立たずに普通人たちの中に溶け込んでいた。

(コール・ハウシュマンド) PHOTO: © WSL/Camila Othon

それにしてもやっぱりサーフィンって体格の時代なんだな、と思う。あの大きな体格からあれだけのパワーでリップを切り刻まれると、もうどうしようもないなぁ、と思う。波がどうなろうと関係なく、全力で当ててリップごと全部吹き飛ばす感じ。日本からも出てこないかなぁ、あのレベルの文字通りの大型新人。

F+編集長つのだゆき

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