現地時間6月17日、インドネシアのスマトラ島南部、クルイで開催された『Krui Pro』が終了!
今イベントは2022年から続き、アジアリージョナルとオーストラリア/オセアニアリージョナルとの併催。
今シーズンはQS5,000から6,000にグレードアップされ、ウェイティングピリオド最終日にファイナルデイを迎えた。
松岡亜音が2度目の制覇

PHOTO: © WSL/Tim Hain
『Krui Pro』の舞台はレフトのリーフブレイク「ウジュン・ボカール」
ファイナルデイはサイズダウンの公式3-4ftレンジで、風の影響が強まる傾向となった。
ウィメンズサイドはイベントを通して安定した勝利を重ねていたコスタリカのレイラニ・マクゴナグルがリードしていたが、松岡亜音がパワフルなカービングと難しいセクションをこなして7.00とファイナルのハイスコアを出し、更にクリティカルセクションでのターンで5.60をスコア。
4位から一気にトップに立ち、トータル12.60で2023年に続き、2度目のクルイでのタイトルを獲得した。
なお、4位には昨年ジュニアとのダブルタイトルを獲得した池田美来が入った。




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エアーで制したリーフ・ヘーゼルウッズ

PHOTO: © WSL/Tim Hain
メンズサイドはオーストラリアのリーフ・ヘーゼルウッズが得意のエアーを連発。
序盤から他選手をコンビネーションスコアに追い込んでいた。
後半、リーフは特大のストレートエアーをグラブレールで決めて9.00を出し、最後には8.60とバックアップスコアを更新してトータル17.60で圧勝した。
ディフェンディングチャンピオンのジャーヴィス・アールもリップアクションで8.67を出すなどスコアを伸ばしたが、リーフのエアリアル攻勢には及ばなかった。
10代の頃にCTのワイルドカードで活躍して時の人にもなったリーフだが、25歳と中堅になった今はCSで苦労している。
数ヶ月前に結婚したばかりで人生の次の章に向かって歩き出した今、2021年以来のQS優勝で6,000ポイントを獲得。
この勢いでクオリファイへの道を切り開きたいところだだろう。



次のQSは6月21日〜26日にニアスで開催される6,000『Nias Pro』
更に7月18日〜20日には韓国のウェーブループWave Parkで『Siheung Korea Open QS 6000』と3戦続けて6,000グレードが開催される。
『Krui Pro』結果
1位 リーフ・ヘーゼルウッズ(AUS)
2位 ジャーヴィス・アール(AUS)
3位 金沢呂偉(JPN)
4位 ザビエル・ハクスタブル(AUS)
ウィメンズ
1位 松岡亜音(JPN)
2位 レイラニ・マクゴナグル(CRI)
3位 ジャーリー・ストークス(AUS)
4位 池田美来(JPN)


ジュニアは 渡邉壱孔&池田美来が優勝

同時開催のジュニアは5月に静岡県中田島海岸、通称「凧場ポイント」で開催されたQS2,000『Sumatran Surfariis Hamamatsu Open』で優勝した渡邉壱孔が最後に逆転して優勝。
ウィメンズはQSのファイナルにも残った池田美来が9.27のハイエストスコアを出して圧勝。
ジュニアではクルイで2連覇を達成した。
『Krui Pro Junior』結果
1位 渡邉壱孔(JPN)
2位 長沢侑磨(JPN)
3位 松永健新(JPN)
4位 ウェスティン・ハースト(IDN)
ウィメンズ
1位 池田美来(JPN)
2位 松岡亜音(JPN)
3位 鈴木莉珠(JPN)
4位 ジャスミン・スチュダー(IDN)
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)