WSLが2026年CTのスケジュールの変更を発表。
少し前から噂されていたJ-Bayの代わりにニュージーランド・ラグランがオーストラリアレッグの後、5月15日〜25日開催の第4戦に加わることになった。
エルサルバドル戦が第5戦になり、その他日程の微調整がある。
ラグランはニュージーランドのサーフトリップの定番スポット。
北島のワイカト地方の西海岸に位置し、J-Bayのレフト版とも言えるパーフェクトなロングショルダーが特徴。
ラグランはいくつかのピークに分かれ、CT会場になるマヌ・ベイはその一番手前のピークで駐車場も完備されている。
「ワールドツアーの50周年に新しい場所をCTに迎えられることに興奮している。質の高いレフトハンダーのラグラン、マヌ・ベイはツアーへの素晴らしい追加。ニュージーランド政府からの貴重な支援のおかげで可能となった」
WSL・CEO ライアン・クロスビー
「ツアーにリッパブルなレフトが追加されたことは凄い嬉しい。スケジュールの1つに入れて欲しいと長い間頼んできたけど、遂に実現したね!一度もニュージーランドに行ったことがないんだ。初めての場所、世界でも美しいと言われている場所を体験する機会を得られて本当に嬉しい。凄い良い場所みたいだよね。初めて訪れるラグランで競技することに凄い興奮しているよ」
ヤゴ・ドラ
「家からそれほど遠くない場所のイベントというのが嬉しいわ。ツアーにはリッパブルなレフトのポイントブレイクがなかった。バックサイドアタックは大好きよ。ニュージーランドの文化と生活様式はまさに新鮮な空気のよう。沢山旅をする私たちにはありがたいわ。全てを含め、イベント前から興奮している。波と食事さえ良ければ、私は最高に幸せだから、ニュージーランド開催は最高よ!」
モリー・ピックラム

WSLとニュージーランドの歴史

ニュージーランドではタラナキで2010年から2013年までのウィメンズCTが開催され、その後はQSイベントに移行。
メンズは1995年にラグランでQS、New Zealand Surf Seriesの『Rip Curl Pro Raglan』が20年以上も続いている。
2026年のCTイベント前、5月初旬にはワイルドカードのトライアルとしてサーフィン・ニュージーランド主催の『Backdoor King and Queen of the Point』が開催される予定。
「WSLのCTイベントが私たちの海岸に来るのを支援できることに感激しています。ファンは世界最高のサーファーたちが競い合うのを観戦し、同時にラグランを最高の目的地として紹介できます。ニュージーランドでのスポーツを成長させ、地元の観光を後押しすることができるのです」
観光・ホスピタリティ大臣 ルイーズ・アップストン
「ラグランでCTイベントを開催することは、アオテアロアでのサーフィンにとって画期的な瞬間です。ニュージーランドで開催される史上最大のサーフィンイベントとなり、世界最高のサーファーたちを私たちの最も象徴的なブレイクに連れてくることになります。その影響はイベント自体を遥かに超え、全国的にサーフィンの知名度を高めることに繋がる。若いニュージーランドのサーファーたちが世界最高を間近で目撃する機会は貴重であり、私たちのスポーツの未来に永続的な影響を与えるでしょう」
SNZ最高経営責任者 ベン・ケニングス
J-Bayが外された理由とは?

今回のWSLのニュースでは詳細に触れていないが、J-Bayが外された理由は冠スポンサーが不在な上に南アフリカという地理的条件により、選手、スタッフ、そして大規模な放送機材の輸送・移動に莫大な費用がかかる。
世界的なインフレがこれに拍車をかけたと噂されている。
J-Bayはかつて「Billabong」が冠スポンサーだったが、2011年を最後にワールドツアーから除外され、2014年に戻った時は『J-Bay Open』に変わっていた。
そして、2015年のミック・ファニングのシャークアタック騒動あり、その後数年間冠スポンサーを務めた「Corona」も2024年には下りている。

PHOTO: © WSL/Alan van Gysen
その他のイベントも含め、ベルズ戦を除くと安定した冠スポンサーがつきにくい現在のツアーでは、今回のニュージーランドのように観光として国が支援してくれる場所や、商業的なリターンが見込める地域、サーフ・アブダビのような新しい市場でツアーを開催する流れにある。
J-Bayは「世界最高のライトハンダー」という象徴的な地位にあるが、「ビジネスとしてのサーフィン」という観点で採算が合わなくなったというのが、冷徹な現実だろう。
「私たちはJ-Bayとコミュニティを愛しており、長年にわたり私たちを歓迎してくれた彼らに本当に感謝している。間違いなく世界最高の波の一つであり、私たちは将来的に戻る方法を模索し続ける。私たちは2026年のCTカレンダーからジェフリーズベイを外すという難しい決断を下した。私たちはJ-Bayを開催するために最善を尽くしたが、今年それを実行可能にするための財政的支援が存在しなかった」
「私たちの目標は、プロサーフィンを長期的な成功に向けて設定し、世界最高のサーファーたちが長年にわたってスポーツを前進させ続けるためのプラットフォームを持つことを確実にすることである。この目標を達成することは、ビジネス全体の健全性を優先する決定を下すことを必要とする」
WSL・CEO ライアン・クロスビー
2026年CTスケジュール
【レギュラーシーズン】
CT1: 4月1日〜11日
Bells Beach, Victoria, Australia
CT2: 4月16日〜26日
Margaret River, Western Australia, Australia
CT3: 5月1日〜11日
Snapper Rocks, Queensland, Australia
CT4: 5月15日〜25日
Raglan, New Zealand
CT5: 6月5日〜6月15日
Punta Roca, El Salvador
CT6: 6月19日〜27日
Saquarema, Brazil
CT7: 8月8日〜18日
Teahupo’o, Tahiti
CT8: 8月25日〜9月4日
Cloudbreak, Fiji
CT9: 9月11日〜20日
Lower Trestles, Calif., USA
【ポストシーズン】
CT10:10月14日〜18日
Surf Abu Dhabi, United Arab Emirates
CT11: 10月22日〜11月1日
Peniche, Portugal
CT12: 12月8日〜20日
Pipe Masters, Hawai‘i, USA
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)














