「燃える空」と「光る青い海」ウルグアイで撮影された奇跡の年越しセッションとその代償

「夜の赤い空は船乗りの喜び(Red sky at night, sailors’ delight)」という古くからの格言がある。

しかし、2025年の大晦日、ウルグアイのサーファー、サンティ・メデイロ(Santi Medeiro)が目撃した光景は、喜びというよりは「異界」そのものであった。

火のように赤く染まった空、激しく走る稲妻、そして足元には電気的な青い光を放つ海。 まるでドラマ『ストレンジャー・シングス』のような世界で、彼は一生に一度のセッションを敢行した。

魔法のような2時間

SNSへの投稿によると、この現象が発生したのは2025年最後の夜のこと。 彼は当時の状況を次のように振り返っている。

「2025年の最後の夜が我々に贈ったものは説明がつかない。この経験が何であったかについて、私はまだ言葉が見つからないままである。午後11時から午前1時までは、私の人生で最も魔法のようなサーフィンであったに違いない。背後の嵐が、すべてをより一層際立たせたのだ」

彼はサーフショップでの仕事を終えた後、自身の車に飛び乗り、ボードを借り、カメラマンを呼び出してこの狂気を記録したという。

美しさの正体と、サーファーを襲った目の痛み

映像では幻想的に見える青い発光現象だが、これは生物発光を行うプランクトンによるものだ。 波の物理的刺激やサーフボードの接触によって化学反応が起こり、青白い光が放出されたのである。

しかし、この幻想的なセッションには物理的な代償が伴った。メデイロはセッション後、「一時的な視界不良と激しい目の痛みがあった」と述べている。

日本でも「光る青い海」でのサーフィン自体は可能である。

赤潮が発生した日の夜、波打ち際がネオンブルーに輝く現象が起こり、ニュースになることもある。

だが、その美しさの裏で、非常に生臭い、あるいは磯臭い強烈な悪臭を伴うことが多い。 また、高濃度のアンモニアが含まれているため、目に入れば激痛が走り、肌が敏感な人は痒みを感じる可能性がある。万人におすすめできるサーフィンではないことを記しておこう。

(染谷たかし)

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