11月26日〜30日にインドネシアの西パプアでQS2,000『Manokwari Pro』とプロジュニア『Manokwari Pro Junior』が開催された。
プロジュニアは2026年1月にフィリピンで開催されるWJCこと『World Junior Championships』のリージョナル代表を決める重要な1戦となった。
ファイナルデーは公式2-3ftレンジのクリーンなライトメインのコンディション。
ハイスコアも出やすくなっていた。

松岡亜音がダブル優勝でWJC出場枠も獲得

ウィメンズは20歳の松岡亜音がQS、プロジュニア共に優勝。
ランキングではQSが2位、プロジュニアがトップとなり、WJCの出場枠を獲得した。
QSのファイナルでは、インドネシアのジャスミン・スチュダーを対戦。
ラインナップを広く使いながらチャンスを逃さず、6.00に6.83を重ねて4ポイント止まりだったジャスミンを圧倒。
更にパワフルなターンのコンボでダメ押しの8.17を出し、トータル15.00。コンビネーションスコアで勝利した。

「今日は本当に嬉しいし、興奮しています。この大会は私にとって凄い重要でした。ワールドジュニアチャンピオンシップの出場権を得ることが目標で、プロジュニアでも優勝できて本当に最高です。家族、スポンサー、そしてここで温かく迎えてくれたローカルのみなさんに感謝したいです。ここには初めて来ましたが、とても美しい場所で、波も人も本当に素晴らしい。最高の時間を過ごせました。ありがとうございました」
松岡亜音は4人ヒートのプロジュニアのファイナルでも圧倒的な強さを見せた。
開始1分で最初の波を掴み、バックハンドで3つのクリティカルターンを決めて5.50をスコア。序盤に主導権を握り、更に6.10を加え、2位以下に大差をつけてイギリスのジョージー・メイ・ヒックス、松山黎音、インドネシアのアウラ・ゼフリンを抑えた。
なお、2枠あるWJCのもう一つはランキング2位の佐藤李が獲得した。



渡邉壱孔がシーズン2勝目でWJC出場

プロジュニアのメンズファイナルは渡邉壱孔、長沢侑磨の日本勢とウェスティン・ハースト、 ディラン・ウィルコクセンのインドネシア勢のエアー合戦となった。
ディランがエアーで6.00を出してゴングを鳴らすと渡邉壱孔がエアーリバースとターンのコンボで8.83をスコア。一気に主導権を握り、更に同じ波で2つのエアーを入れて7.83を叩き出す。
長沢侑磨も奮闘してバックハンドのエアーリバースをメイクして6.43を出すと1ターンからのテールハイ・リバース、インサイドまで繋げて7.33と追い上げるが、渡邉壱孔がトータル16.66でシーズン2勝目を決め、ランキングトップでWJC出場を決めた。


「マノクワリに来られて、プロジュニアで優勝できて本当に嬉しいです。勝つことを目指していましたが、海に出たら周りの選手のことはいったん忘れて、自分と波に集中しようと思いました。みんなとはこれまでも戦ってきて、全員が本当に上手いのを知っているので、とにかくベストな波を選んで、自分の最高のサーフィンをすることだけ考えていました。優勝できて、1月のフィリピンのワールドジュニアの出場権を得られて本当に嬉しいです!」
なお、WJCのもう1枠はランキング2位の佐藤利希が獲得。
2年連続、フィリピンのラ・ウニオンで開催されるWJC。
昨年はメンズでインドネシアのブロンソン・メイディ、ウィメンズは中塩佳那が2位とアジアリージョナルの選手が活躍していた。

『Manokwari Pro』結果

1位 マデ・アリヤナ(INA)
2位 ディラン・ウィルコクセン(INA)
3位 クトゥ・アグース(INA)、マデ・マヘンドラ(INA)

ウィメンズ
1位 松岡亜音(JPN)
2位 ジャスミン・スチュダー(INA)
3位 松山黎音(JPN)、カヤ・ホイヤー(INA)
『Manokwari Pro Junior』結果

1位 渡邉壱孔(JPN)
2位 長沢侑磨(JPN)
3位 ウェスティン・ハースト(INA)
4位 ディラン・ウィルコクセン(INA)

ウィメンズ
1位 松岡亜音(JPN)
2位 ジョージー・メイ・ヒックス(GBR)
3位 松山黎音(JPN)
4位 アウラ・ゼフリン(INA)
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(黒本人志)
























