現地時間10月3日、ポルトガルのエリセイラで開催中のCS第4戦『EDP Ericeira Pro』は大会5日目を迎えた。
前日の後半に入ったウネリは弱まる傾向となり、公式3-4ftレンジ。
風の影響が入った難しいコンディションで多くのビッグネームが敗退と波乱の1日になった。
CSルーキーの加藤翔平が9位
PHOTO: © WSL/Damien Poullenot
ポルトガル戦に出場している17名の日本人選手の内、残っているのは都筑有夢路と加藤翔平の2名。
すでに前日にQF行きを決めている都筑有夢路はこの日出番なし。
加藤翔平はRound of 16で南アフリカで優勝したルーク・トンプソンと対戦した。
このカードは1本目にヒート最大のセットで8.50をスコアしたルークが主導権を握っていた。
加藤翔平は6.33、5.33とミドルスコアを重ね、中盤になってもまだ一本しか乗っていなかったルークからトップを奪ったが、後半に5.07を出して逆転されてしまう。
ヒート後半はセットが止んでしまい、ニードスコアの7.25を出すポテンシャルの波は入らず、9位でフィニッシュした。
それでも第3戦まで二桁だった順位を一桁まで上げたことは大きな自信に結び付くだろう。
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メンズベスト8
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メンズのベスト8はジョージ・ピッター(AUS)、ルーカス・ヴィセンテ(BRA)、ルーク・トンプソン(RSA)、ルッカ・メシナス(PER)、カウリ・ヴァースト(FRA)、アドゥル・アマトリアイン(EUK)、モーガン・シビリック(AUS)、イーライ・ハンネマン(HAW)
メンズRound of 16で最も大きな番狂わせは、ルーカス・ヴィセンテとサミュエル・プーポのブラジリアン対決。
24歳と同じ年の二人だが、兄と共にCTを回っているサミュエルの方がキャリアは上であり、CSでも3度の優勝経験がある。
その内の一つは昨年の同イベントで、優勝して得た10,000ポイントによってCSランキングでもトップになった。
一方、ルーカスはワイルドカードで一度だけCTに出場しただけで、CSは二桁ランキングの選手である。
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このヒートはスローな展開からヴィセンテがミドルスコアを重ねて主導権を握り、8.00を出してトータル14.00を揃えた。
リズムを崩されたサミュエルは4.00止まりと彼らしくない負け方でシーズン3度目の9位でフィニッシュした。
「ヒート表を見た時、戦略的に戦わなければ勝てないと思った。自分なりにベストを尽くせたと思うよ。サミュエルはここで本当に強い選手で、倒すのも大変。上手くいって感謝している。まるでホームにいるような感覚で、とても良い気分さ。この調子で勝ち続けたい」
また、バスク出身の21歳、アドゥル・アマトリアインはベテランのジャドソン・アンドレ(BRA)をクロスゲームの末に倒してもう一つの番狂わせを起こした。
モーガンが返り咲きに一歩前進
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CT返り咲きを目指す選手としては、ジョージ、ルッカ、モーガン、イーライがQFに残った。
CSランキング22位のモーガンはランキング2位の強豪、マテウス・ハーディ(BRA)を倒し、今季初のベスト8入り。
ライブランキングでは11位とクオリファイラインの真下まで一気に上昇してきた。
「今朝は凄く緊張した。マテウスは今年ずっと好調で、ルーク・トンプソンと上位争いをしているからね。コンディションは悪くなってきたけど、作戦通りにヒートをこなし、まずまずのスコアを出して締められて嬉しいよ」
ウィメンズベスト8
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ウィメンズは前日にRound of 16の半分が終わり、キラ・ピンカートン(USA)、ティヤ・ゼブラウスキ(FRA)、都筑有夢路(JPN)、アナト・レリオル(ISR)が勝ち上がっていた。
この日はヨランダ・ホプキンス(POR)、アリッサ・スペンサー(USA)、インディア・ロビンソン(AUS)、サノア・デンプフル＝オーリン(CAN)の4名がベスト8に加わった。
ブラジリアンのローラ・ラウップを倒したヨランダは、前半こそリードされていたが、後半に追いつき、プライオリティを活かしてブロック。ラスト数秒で7.50とヒートのハイスコアを出して逆転に成功した。
彼女は優勝こそないが、今季4戦連続のQF進出と安定した強さを発揮している。
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「みんなにとっても私にとってもハラハラの展開だった。ローラは序盤から良いボウルを見つけてずっと良いライディングをしていたわ。良い滑りで、良いボウルを見つけて波に乗っていました。私は100％の滑りができていないと感じ、重要な波で何度かミスしてしまった。でも、最後にリードできるスコアを出せて、彼女をブロックするチャンスもあった。今季また5位を取れて嬉しい。まだ無駄な結果がないことも安心している。ただ、先のことに気を取られすぎないようにしている」
クオリファイ圏内の7位以内ではティヤ、ヨランダの2名が残っている。
ランキング14位の都筑有夢路(JPN)などクオリファイラインの下にいる選手にとってはここから先が逆転のチャンスになる。
ネクストコールは現地時間10月4日の7時30分(日本時間の同日15時30分)で、35分後にスタート予定。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
EDP Ericeira Pro Men’s Round of 16 Results:
HEAT 1: George Pittar (AUS) 14.43 DEF. Kade Matson (USA) 14.27
HEAT 2: Lucas Vicente (BRA) 14.00 DEF. Samuel Pupo (BRA) 6.83
HEAT 3: Luke Thompson (RSA) 13.57 DEF. Shohei Kato (JPN) 11.66
HEAT 4: Lucca Mesinas (PER) 12.67 DEF. Callum Robson (AUS) 6.90
HEAT 5: Kauli Vaast (FRA) 10.77 DEF. Oscar Berry (AUS) 9.97
HEAT 6: Adur Amatriain (EUK) 12.44 DEF. Jadson Andre (BRA) 12.07
HEAT 7: Morgan Cibilic (AUS) 11.80 DEF. Mateus Herdy (BRA) 9.70
HEAT 8: Eli Hanneman (HAW) 11.90 DEF. Liam O’Brien (AUS) 7.33
EDP Ericeira Pro Men’s Quarterfinal Matchups:
HEAT 1: George Pittar (AUS) vs. Lucas Vicente (BRA)
HEAT 2: Luke Thompson (RSA) vs. Lucca Mesinas (PER)
HEAT 3: Kauli Vaast (FRA) vs. Adur Amatriain (EUK)
HEAT 4: Morgan Cibilic (AUS) vs. Eli Hanneman (HAW)
EDP Ericeira Pro Women’s Round of 16 Results:
HEAT 1: Kirra Pinkerton (USA) 14.84 DEF. Sally Fitzgibbons (AUS) 14.44
HEAT 2: Tya Zebrowski (FRA) 15.90 DEF. Kana Nakashio (JPN) 13.40
HEAT 3: Amuro Tsuzuki (JPN) 15.50 DEF. Francisca Veselko (POR) 13.23
HEAT 4: Anat Lelior (ISR) 14.40 DEF. Leilani McGonagle (CRC) 14.07
HEAT 5: Yolanda Hopkins (POR) 13.80 DEF. Laura Raupp (BRA) 12.07
HEAT 6: Alyssa Spencer (USA) 13.76 DEF. Eweleiula Wong (HAW) 12.80
HEAT 7: India Robinson (AUS) 12.73 DEF. Sophia Medina (BRA) 11.57
HEAT 8: Sanoa Dempfle-Olin (CAN) 13.43 DEF. Eden Walla (USA) 12.40
EDP Ericeira Pro Women’s Quarterfinal Matchups:
HEAT 1: Kirra Pinkerton (USA) vs. Tya Zebrowski (FRA)
HEAT 2: Amuro Tsuzuki (JPN) vs. Anat Lelior (ISR)
HEAT 3: Yolanda Hopkins (POR) vs. Alyssa Spencer (USA)
HEAT 4: India Robinson (AUS) vs. Sanoa Dempfle-Olin (CAN)
(黒本人志)
