(2025年のワールドチャンピオンが決定) PHOTO: © WSL/Ed Sloane

「男女ともにトップのイエローが2025ワールドチャンピオンになった」 – F+

F+(エフプラス)

最後のファイナルファイブ(できれば史上最後にしてほしい)も無事終了。男女ともにトップのイエローが2025ワールドチャンピオンになって、めでたしめでたし。

メンズはヤゴ・ドラ、ウイメンズはモリー・ピックラム。まぁ、どちらも通年安定していたと思うし、ここ数年でしっかり実力をつけた選手だと思うので、順当だろうと思う。

(グリフィン・コラピント) PHOTO: © WSL/Cait Miers

まぁ、なんだろ、ジョーディとかヤゴと一緒にクラウドブレイク入れると、グリフィンの軽さのようなものが気になったかも。サーフィンが軽い選手ではないと思うし、それが気になったこともないんだけど、なんか今回はちょっとそこがひっかかったかな。まぁ、グリフィンがワールドナンバー2というのは納得ではあるし、近いうちに必ずタイトルが取れる選手ではあると思うけど。

(ヤゴ・ドラ) PHOTO: © WSL/Ed Sloane

ヤゴは究極のオールラウンドコンペティターに成長した。エアーよし、バレルよし、マニューバーよし、ビッグウエイブよし、スモールウエイブよし……あー、これヤゴダメでしょ、みたいなコンディションが思い浮かばない。これってすごいことだと思う。進化型ガブリエル・メディーナ。

(キャロライン・マークス) PHOTO: © WSL/Ed Sloane

ファイナルファイブではいつも強さを発揮するキャロライン・マークス。今回も4位からファイナルラウンドまで勝ち上がった。経験値の高さ?
この人の良さはバックハンドにあると思うんだけど、今回はフロントでの勝負で、キレがなかった感じがした……というよりモリーのニュージェネレーション特有のきわどいセクションへのパワフルな攻めがさえわたったかな。あれと比べると弱い感じ。

(モリー・ピックラム) PHOTO: © WSL/Ed Sloane

クローズアウトのギリギリのところに当てて踏み込んでいくやつ。あれ、この先必需品になると思う。今までの女子はあそこは乗っけて落とす的なことだったんだけど、「当てて踏み込む」と「乗っけて落とす」は似てるようで全く違うコントロールだし、そのあとのスピードも安定感もまるで違う。これからは当てて踏み込まないとダメだと思うんだけど、そこ、日本人がまるでダメな部分だと思う。
モーリーはクオリファイしてからものすごくパワーアップした選手だ。最初は華奢な感じがしてたけど、今は超パワフル。女子のニュージェネレーションはパワフルかつアグレッシブがデフォルト。

ここからCTツアーは来年4月のベルズまで、約7か月のロングオフ。この間に各選手がどういう風にサーフィンをアジャストしてくるかが楽しみだ。CTレベルになるとみんなしっかりサーフィンを今のトレンドにアジャストして、よりレベルアップして来シーズンに備えるわけで、同じところにとどまっている選手はあっという間に降り落とされていく。世界は厳しい。

F+編集長つのだゆき

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