Photo: ISA / Sean Evans

東京オリンピック日本代表 前田マヒナ プロフィール 【2021年版】

ハワイで生まれ育ち、ジュニア時代にはWSL、ISA共に世界タイトルを獲得した前田マヒナ。
東京五輪に日本代表として出場するため、2018年に国籍を日本に変更。
『第2回ジャパンオープンオブサーフィン』で優勝して2021年「ISAワールドサーフィンゲームス(WSG)」に出場し、東京五輪の出場枠も獲得した。

東京五輪出場はもちろん、CTへのクオリファイにも力を注いでいる彼女の経歴や家族などを紹介する。

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▼目次
1.基本プロフィール
2.前田マヒナとサーフィン
3.サーフィンスタイル
4.スポンサー・所属
5.プライベート〜家族
6.エピソード
7.メディア

■基本プロフィール

PHOTO:© WSL / Dunbar

名前:前田マヒナ(まえだ まひな)
生年月日:1998年2月15日(22歳)
出身地:ハワイ・オアフ島ノースショア
ホームブレイク:サンセット
身長:162cm
体重:58kg
・公式Instagram
@mahinamaeda

■前田マヒナとサーフィン

(世界トップになったジュニア時代)
PHOTO:© WSL / Poullenot

オアフ島ノースショアのサンセットビーチで育ち、4歳でサーフィンを始める。
すでにジュニア時代に世界トップレベルに上り詰め、ISAのワールドジュニアU-16ガールズでは2013年、2014年と2連覇。

WSLも2014年にワールドジュニアのタイトルを獲得、同年のCTトラッセルズ戦にワイルドカードで出場。
2015年にはQS6,000で優勝、CTのフィジー戦にワイルドカードで出場。その年にキャリア最高のランキング11位となり、以後毎年CTクオリファイに近いポジションを維持している。

現在のコーチはロス・ウィリアムス。これまでにコーチを元ワールドチャンピオンのバートン・リンチやマーク・アッケセン等がコーチを務めた。

また、ビッグウェーブの世界では2015年にポルトガル・ナザレに挑戦。
あのサイズのナザレでサーフィンした中では最年少の女性だと言われている。
その時の映像が「XXL Big Wave Awards」のBillabong Ride of the Yearにノミネートされた。

【これまでの主な戦績】

ジュニア時代
・2013年 ISA 『DAKINE ISA World Junior Surfing Championship』U16 優勝
・2014年 ISA『VISSLA ISA World Junior Surfing Championship』U16 優勝
・2014年 WSL 『Allianz ASP World Junior』優勝

WSL
・2015年 QS6,000『Samsung Galaxy Hainan Pro』優勝
・2016年 QS1,000『Wahine Pipe Pro』優勝
・2018年 QS1,500『Pro Casablanca』優勝

その他
・2019年『ISAワールドサーフィンゲームス』日本代表
・2020年『第2回ジャパンオープンオブサーフィン』優勝
・2021年『ISAワールドサーフィンゲームス』東京五輪出場権獲得

■オリンピック日本代表

東京五輪に日本代表として出場するため、2018年に国籍を日本に変更。

2019年宮崎で開催された『ISAワールドサーフィンゲームス』に日本代表として出場するも、東京オリンピックの暫定出場枠は松田詩野に譲ることとなる。

2020年11月、『第2回ジャパンオープンオブサーフィン』で優勝して、五輪最終選考会「2021 ISAワールドサーフィンゲームス(WSG)」への出場権を獲得。WSGでは、都筑有夢路と共に東京五輪の出場枠も確定させた。

Photo: ISA / Sean Evans

・2020 東京オリンピックに出場

2020東京オリンピックではR1で4位となり、敗者復活戦のR2行きを強いられた。R2は通過するが、R3でアメリカ代表のキャロライン・マークスに敗退。9位タイでフィニッシュした。

Photo: THE SURF NEWS /KenjiIida

■サーフィンスタイル

ノースショアのサンセットをホームとする前田マヒナ。幼い頃からハワイの波で鍛えられ、その屈強な身体と体幹から繰り出されるパワーサーフィンが特徴。

小波よりサイズやパワーのある波を得意とし、弱冠16歳でポルトガル・ナザレを攻めた経験もある。現在は本格的にビッグウェーブにも挑戦中。

Photo: WSL / KAWANA

■スポンサー・所属・使用ギア

使用ウェットスーツ:DOVE
使用サーフボード:DHD、CHEMISTRY

・価格.com(お買い物支援サイト)
・Baby-G(時計)
・フェザンレーヴ(広告会社)
・SK-II(化粧品)
・KENKO

・future fin
・DAKINE
・SEXWAX
・LEXUS小石川

2021年4月には親友の野呂玲花と共に、吉本興業への所属が決まった。

■プライベート〜家族

PHOTO:© WSL / Masurel

マヒナはミドルネームで、ハワイ語の月を意味する。
日本名は穂乃香。

ハワイで出会った日本人の両親の間に生まれ、2歳上の姉がいる。四国生まれ、大阪育ちの父親はギャレット・マクナマラとトーインサーフィンのパートナーをしていた仲で、2015年のナザレへの挑戦にもその縁が繋がっている。姉はハワイの大学でフィジカルセラピストを目指し勉強中。

ハワイで生まれ育ったために英語がネイティブだが、高校では日本語を専攻。
家では両親と日本語で会話することもあるそうだ。

12歳の頃からサーフィンのトレーニングをカヘア・ハートのジムで行い、コアを鍛えたり、コンディションを整えるプログラムを実施。
サーフィンのライバルは子供の頃から競い合い友情も育んでいるタティアナ・ウェストン・ウェブ、ダック・マクギル、ベリー・ナギなど。エゼキエル・ラウ、喜納海人、カイレン・ヤマカワなどのメンズとも競い合っていたそうだ。

18歳の時、ヨガ、ブラジリアン柔術などをベースに発案された「ジナスティカナチュラル」と呼ばれるトレーニング方法のインストラクター資格を獲得。Sunset Beach Jiu-Jitsuで指導しているキッド・ペリグロ氏の元で働き、日本滞在時は一宮などで講師を行っている。
「ジナスティカナチュラル」はサーファーにも有効なトレーニング方法で、CTのトップ選手、ジョーディ・スミスやミック・ファニングのような世界トップのサーファーにも教えている。

尊敬するサーファーは、ミック・ファニング。

好きな食べ物は寿司だが、普段は極力炭水化物を摂らず、野菜やプロテインをメインにした食事を心がけている。
東京五輪後は日本をベースにサーフィンや柔術のインストラクターをしてキッズ世代の育成をしたいと話している。

■エピソード

ブラジリアン柔術の師匠キッド・ペリグロ氏は「師匠、友達、コーチ、メンター、お父さん、おじいさん…とさまざまな肩書がある」と、大きな精神的支えであることを公言。一緒にサーフィンをする仲でもある。

弱冠16歳でポルトガル・ナザレに挑戦した時の映像は、WSLの『XXL Big Wave Awards』にもエントリーされた。ギャレット・マクナマラに「父が私に波に乗るように指示した」と騙されて乗ったのが人生最大の波だった。

集中力を高めるために編み物をしている。2020年ジャパンオープンでは、試合中の待ち時間にもマフラーを編むことで集中力を高めていた。

サーフボードを買う余裕がない地域へ行く時はスペアボードを持っていき、現地の子供たちに渡したりする。

■メディア

2019年
五輪スポンサーでもある「Galaxy」の東京五輪チケットキャンペーンの広告に登場。日本で行われた「Galaxy」のイベントにも参加した。モールでのトークショー、「人気よしもと芸人たちがワンズモールにやってくる」に参加。タカアンドトシなどと楽しいショーを行った。

2019年8月
女性ファッション誌『ELLE』と『ELLEgirl』に出演。

2020年
スキンケアブランド「SK-II」のキャンペーンに世界トップ女性アスリートの一人として参加。
女性たちが望まないにも関わらず強いられる「美しさに対する競争」に対して、「美しさのルール。守るべきものは自分が決めたものだけ」などとメッセージを残した。

2020年12月
第2回ジャパンオープンで優勝した前田をYahoo!JAPAN 東京五輪特設サイトが特集。これまでの生い立ちや世界選手権、五輪への思いを語った。

(空海)

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